8月に70歳の誕生日を迎えたタレントみのもんたが10月24日、東京・ホテルオークラで「古希の祝い」を開催した。

 目を引いたのは、出席者のそうそうたる顔ぶれ。

トヨタ自動車の豊田章男社長やプロ野球・ソフトバンクの王貞治球団会長、プロゴルファーの青木功、自民党総務会長の二階俊彦など政財界から1,000人あまりが来場し、テレビ各局も取締役クラスがズラリと顔をそろえた。

 ご満悦のみのは「僕はしゃべることしか能がない。まだ人生半ばという感じです」と意気軒昂。昨年9月に次男が窃盗事件で逮捕されたことを受け、翌10月にTBS系『朝ズバッ!』など情報番組を降板したが「朝の番組が気になる。最近は報道より娯楽性を取り入れていて、つまらない。政治や健康を取り上げる報道・情報系の番組で、日本の未来を牽引するようなものをやりたい」とアピールした。

 これにテレビ関係者は「『俺に新番組をやらせろ!』というメッセージでしょう。以前ならそれもうまくかわすことができたが、今回はちょっと違う。各局、真剣にみのさんの新番組を検討しなければいけなくなっている」と話す。

 というのも、パーティーの発起人に芸能界のトップである田辺エージェンシーの田邊昭知社長、イザワオフィスの井澤健社長、そしてバーニングプロダクション周防郁雄社長の3名が名を連ねていたからだ。

 事情を知る関係者は「3名の中でも事実上、パーティーを仕切ったのは“芸能界のドン”である周防社長です。周防社長とみのさんは旧知の間柄。
息子の不祥事で仕事がなくなったみのさんが、周防社長に泣きついたというのが真相でしょう。周防社長がパーティーを全面バックアップしたことで『(みのの)ミソギは終わった。おまえらわかってるだろ?』と、テレビ各局に無言の圧力をかけた形。年内は無理にしても、来年4月の改編期にはみのさんの新番組が始まるはずです」と読みとく。

 裏を返せば、周防社長はみのに多大なる“恩”を売ったことになり、いずれなんらかの形でハネ返ってくるだろう。テレビの映らないところで、さまざまな思惑が交錯するのが芸能界。今回の古希パーティーは、まさにその典型例といえそうだ。

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