10月16日、警視庁日野署は東京・日野市に住む無職佐藤重治(51)と、同じく無職の36歳男性を窃盗容疑で逮捕した。

「9月24日に、日野市のハンバーガーショップのガラス窓をバールのようなもので割って、店内に侵入。

レジから約70万円を盗んだ疑いです。日野市周辺では2年ほど前から飲食店を狙った窃盗事件が相次いでいた。警視庁が防犯カメラの解析を進めたところ、佐藤容疑者が浮上。自宅を捜査すると、覚せい剤を所持していたため逮捕された。取り調べに対し、佐藤容疑者が『20件ほどやった』と窃盗を認めたため、再逮捕となった」(社会部記者)

 テレビ・新聞はなぜか一切触れていなかったが、この佐藤容疑者、実は今から約20年前に東京・昭島市で起きた「悪魔ちゃん命名騒動」の当事者なのだ。

 前出の社会部記者が、当時を回想する。

「1993年、30歳のスナック経営者の夫と22歳の妻の間に長男が誕生。翌月、父親が出生届に『悪魔』と記載して提出するも法務局から差し戻され、家庭裁判所に不服申し立てしたことから大騒動となった。父親は『阿久魔』に変えて届けようとしたがこれも受理されず、結局『亜駆』で落着した。94年にスナックは閉店し、96年に両親が離婚。その後、父親は覚せい剤取締法違反で逮捕された。親権者の父親が収監されたため、“悪魔ちゃん”は児童養護施設で育てられた。
06年に一部週刊誌が、小・中学校ではサッカー部に所属し、プロを目指していると報じています」

 “悪魔ちゃん”も、いまや成人。現在の消息は聞かれないが、名前のせいで数奇な人生を歩んだであろうことは想像に難くない。今回のシャブ&窃盗報道を見る限り、やはり“元凶”は父親だったようだ。

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