ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。
■女性のアソコに押し込んで使う健康器具登場! 実体験した記者「私のヴァギナは炎に包まれた」
ITライター・Dr.T ここ最近、ちょっと意外なものがネットを騒がせたんだ。
新米編集者・アキ へ? なんですか?
Dr.T うん、その……女性のね、その……。
アキ ……もじもじしないでくださいよ。気持ち悪い。
Dr.T 気持ち悪い!?
アキ あっ、つい本音が……。それはいいから、早く教えてくださいよ。
Dr.T 本音なの!? ……まぁいいけど、サンフランシスコのMinna Lifeっていうメーカーが「kGoal」っていう商品を出荷したんだ。で、なぜかこれが日本のネットユーザーの話題の的になっているんだよ。
アキ 商品名からだと、何がなんだかわからないですね。
Dr.T えっと、翻訳して報じた「Engadget」(http://japanese.engadget.com/2015/01/27/kgoal/) によると、「kGoal」は「スマート ケーゲル トレーナー」と呼ばれる製品らしいよ。僕も詳しくないんだけど、女性のアソコから挿入して、「骨盤底筋」という筋肉を鍛えるための器具らしいんだ。この骨盤底筋を鍛えないと加齢とともに落ちてしまって、尿漏れや直腸脱なんかの原因になるんだとか。
アキ へ? 女ですけど知らなかったです。でも、それ自体は別になんてことない商品だと思うんですけど……。
Dr.T 見た目は完全にバイブだから、健康器具のふりをしたアダルトグッズかと思いきや、商品自体は至って真面目なものなんだよね。話題になったのは、実際に自分の体で試してみた米「The Verge」の記者のコメント。サイズが大きいことに不安を覚えつつも、使い方通りにアソコに挿入してみたら、激痛が走ったんだとか。そのときの気持ちを女性記者は、「その瞬間、私のヴァギナは炎に包まれた」とコメントしているよ。
アキ 表現力がやばいですね……! というか、それって半分くらい「Engadget」の翻訳力じゃないですか!
Dr.T そうだね(笑)。ほかにも無駄にスマホと連携できたり、持ち手になる細い突起のせいで、ますますアダルトグッズにしか見えなかったり、ツッコミどころが満載なところもウケた理由かな。ちなみにこれ、クラウドファンディングから誕生した製品だから現状、市販はされていないみたい。そのうち、日本でも販売されるようになるのかな。そしたらアキちゃん、試してみてよ。
アキ いえ、いいです……炎に包まれたくないんで……。
■DMMの新作ゲームにとんでもない文章が見つかって大炎上!?
Dr.T 艦これこと『艦隊これくしょん』でもおなじみDMMが、新作ゲームをリリースしたんだけど、そこにとんでもない文章が見つかって大騒ぎになっているよ。
アキ とんでもない文章?
Dr.T 『FLOWER KNIGHT GIRL』(http://www.dmm.com/netgame_s/flower/)っていうゲームなんだけど、「遊び方説明」のところに、よりにもよって「プレイヤーがじゃぶじゃぶ課金したくなるような射幸心を煽りまくる説明文章」っていうテキストが表示されていたんだ……。
アキ ええええ! な、なんでそんな文章が……?
Dr.T うーん、もしかして仕様書で仮に入れた文章を、そのままうっかり書き換え忘れて表示しちゃったのかな。ユーザーを金づるとしか見てないようなこのテキストは、ネットで瞬く間に拡散されて大騒動になったんだ。
アキ そりゃ、なりますよね……。
Dr.T ほかにも「イベント内容」のところには「プレイヤーのモチベーションを引き上げるかっこいいイベント内容の説明文章」っていう文章が入っていたり、なんでこれに気付かなかったのか、不思議なレベルのミスだよね。
アキ この手のゲームへのイメージが、ますます悪くなっちゃいますね。
Dr.T ただ、個人的には何か作為的なものも感じたりしてるんだ。だって、こんなミスはなかなかしないと思うし、そもそも仮に入れる文章としても問題ありすぎでしょ。仕様書レベルにだって、「プレイヤーがじゃぶじゃぶ課金したくなるような射幸心を煽りまくる説明文章」なんて露骨な文章使うとは思えないんだけど。
アキ ということは……?
Dr.T ネットで話題になることを見越した、炎上マーケティングなのかな? とも思うんだけど、真相はわからないね。
アキ 炎上したら、遊んでいる人が減っちゃうんじゃ?
Dr.T いや、それ以上に宣伝効果があるんだと思うよ。
アキ はー……いろいろ考えますねえ。
Dr.T でも、僕はそういうやり方は好きじゃないなぁ。それにしても語呂がいいよね、「じゃぶじゃぶ課金」って。早くも今年の流行語候補だね!
■スクエニのゲームに小保方晴子さんをモデルにしたキャラが登場→批判殺到→即修正へ
Dr.T ゲームといえば、スクエニもやらかしたよ。
アキ スクウェア・エニックスですか。何をやったんです?
Dr.T 簡単に言うと、『スターギャラクシー』っていうブラウザゲームに、小保方晴子さんをモデルにしたキャラを登場させたんだ。キャラの名前は「ハルコ・オッペンハイマー」。「究極細胞」というスキルを持っているよ。
アキ ……そのまんまじゃないですか。しかも、キャラクターのイラストもほんのり小保方さんに似ているような……。
Dr.T そうなんだよね、白衣だし、髪型も同じだし、これはもう完全にわざとだよね。
アキ 攻撃、防御、知力という項目があって、知力が一番低いところにすさまじい悪意を感じますね。
Dr.T 本当にね……で、これが拡散されて批判が集中したからか、スクエニは慌てて謝罪と修正を行ったんだ。名前は、ハルコ・オッペンハイマーから「ジェスカ・フレッド」に。スキルは、究極細胞から「機動科学式」にそれぞれ変更されたよ(http://sqex-bridge.jp/guest/information/8968)。
アキ なんでまた、こんなことやっちゃったんですかね。
Dr.T 悪気はなかったんじゃないかな。ほら、実在の人物をモデルにキャラを作ることって、よくあるでしょ。今回も、その程度の認識だったんだと思う。だけど、ちょっとモチーフにした人物がまずかったね。STAP細胞騒動は、まだ完全に終わったわけじゃないから。
アキ スクエニだったから話題になりましたけど、ほかにもこういうことって探せばありそうですね。
(構成=Dr.T)