ハリセンボン近藤春菜が、女として関係者に高い評価を受けているという。

「スポンサーや評論家、関係者に至るまで近藤の評判が良くて、女優オファーの相談が相次いでいるそうです。

ある映画監督は“シリアスな話でも主役クラスでいける”と、太鼓判を押してましたよ」(ドラマ制作会社スタッフ)

 近藤が出演したのは、4月15日にスタートした連続ドラマ『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)の初回放送。主演の堺雅人が1年半ぶりの連ドラとあって注目される精神科医の物語で、内田有紀吉瀬美智子らと共演した。

 この回の視聴率は平均13.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と突出した数字ではなかったが、近藤はゲスト出演で、重要な仕事を任されたことに嫉妬した同僚から嫌がらせを受け、うつになる役を好演。堺が演じる倫太郎の名医ぶりを際立たせていた。

 精神的に病んだ様子がリアルに感じられる迫真の演技には、視聴者からも「一番印象に残った」という声が数多く上がっている。

 日テレにもその好評の声が届いており、このドラマに携わった関係者も「こういうドラマの場合、設定や学術的な解釈について慎重にならなくちゃいけないことも多く、実際の医療従事者や患者から抗議を受けることも覚悟しなきゃならないんですが、今回は“とてもよかった”という声が多くてホッとした」という。

「中にはドラマを見て『倫太郎のモデルになった医師とか病院があったら教えてほしい』なんて電話もあったそうですよ」(同)

 残念なのは人気タレントである近藤のスケジュールがかなり埋まっていて、女優業に力を入れるのが難しそうなことだ。関係者に聞いても「今回だけでも予定を押さえてもらうのは大変だった」といい、現状ではオファーを受けるにしても、ずっと先になってしまいそうだ。

 近藤は昨年出演したNHK朝ドラ『花子とアン』での熱演が今回のオファーにつながったことで気をよくしているらしく「共演者の話では、近藤さん本人が、もっと女優をやってみたいという感じだったらしい」と関係者。

 ただし、このドラマを一視聴者として見た業界人からは、こんな懸念もささやかれる。

「同作では今後、倫太郎が“壊れていく”ことが告知されていて、そうなると役作りのため、堺さんはほとんど番宣に出る機会はなさそう。良いドラマでも、視聴率は伸び悩むかも」

 事実、第2回の視聴率は微減の13.2%で、評判の良さとは裏腹に数字は下がった。


「それともうひとつ、こういう社会問題と絡めたドラマの場合、出演者たちの演技がうますぎると社会的な影響も大きくなるので、あまりネガティブな話をやれなくなったり、台本の変更という事態もあったりする」(同)

 恋愛話も絡んでくる予定の同作だが、シリアスなテーマだけに視聴者からはいろいろ物言いがついてくるかもしれない。そのあたり、近藤の主戦場であるバラエティ番組の方が気は楽そうだ。
(文=ハイセーヤスダ)

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