8日にスタートした阿部サダヲ主演連続ドラマ『心がポキッとね』(フジテレビ系/水曜22時~)に、多くの視聴者から「期待外れ」との溜め息が漏れている。
同作は、阿部、水原希子、藤木直人、山口智子が演じる“病んでる系男女”が繰り広げるラブストーリー。
初回では、仕事も家庭も失い、ホームレス同然の生活を送っていた主人公(阿部)を、家具店のオーナー(藤木)が救うも、主人公の元妻とオーナーが恋人同士であることが発覚。主人公の一人語りや、藤木と山口演じる恋人同士のキスシーン、水原演じる無職女性のガサツな人柄などが描かれた。
初回の平均視聴率は、10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とイマイチ。昨年放送された『続・最後から二番目の恋』の初回が14.0%だっただけに、寂しいスタートとなった。
また、ネット上では「期待してた心が、ポキッと折れた」など、がっかり感を訴える視聴者が続出。最たる原因は脚本のようで、「ストーリーがめちゃくちゃ」「設定が不自然すぎて、滑ってる」「正直、つまらない」「岡田恵和は当たり外れが激しい。今回はダメパターンかな」「サダヲの無駄遣い」といった声が目立つ。また、アクの強いキャラのオンパレードに、「イラッとするキャラは、1人で十分」「ストレスが溜まって、1時間も見てられない」という意見も。
さらに、女性キャストの演技も話題に。『ロングバケーション』(同)以来、19年ぶりのラブストーリーに挑戦する山口について、「演技も外見も、良くも悪くも昔のまま」「『ロンバケ』の南(山口の役名)にしか見えない」「昭和の演技。好みが別れそう」といった感想が見受けられる。
一方、がさつでストーカー気質の無職役の水原は「ハマり役」とあらかた好評で、「演技は山口よりいい」「演技、上手だったんだ」「見直した」という声も。
「阿部の主演作なだけあり、放送前には期待感を募らせる声が目立ったが、放送後は一転。がっかりしてしまった視聴者が多かったようです。岡田氏の脚本は、ありえないほどの偶然を描くことも多く、『続・最後から二番目の恋』の初回でも“2人の主人公が偶然フランスで再会”という展開を描き、物議を醸した。今回も、偶然の出会いから始まっているため、ドラマの世界観に入り込めない視聴者もいるようです」(テレビ誌記者)
15日からは、裏番組として堺雅人主演ドラマ『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)がスタートする。
「次回以降、いよいよ『Dr.倫太郎』との“水10”視聴率対決が始まる。『Dr.倫太郎』には、ヒット作続きの堺のほか、蒼井優や吉瀬美智子といった人気女優が出演。日テレも大規模な宣伝を展開していますから、『心がポキッとね』は視聴率1ケタ台で低迷する可能性も」(同)
前評判に反し、早くも雲行きが怪しくなってきた『心がポキッとね』。今後、さらに苦戦を強いられそうだ。