日本年金機構の個人情報125万件“ダダ漏れ”で芸能界激震!? テレビ局に届いた「一覧表」の存在
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 5月28日に判明した日本年金機構の個人情報「ダダ漏れ」問題が、芸能界にも飛び火している。6月16日の夜、ある報道番組のもとに、芸能人数十名の本名と住所、生年月日、基礎年金番号を記した一覧表が、匿名で送りつけられたのだ。

「一覧が印刷されたもので、文章などは付いていなかった。わかる範囲で見たところでは、芸能人の住所はおおむね一致。ただ、細かい内容まで確かなものかもわからないし、これだけで犯罪性があるとまで言い切れないところで、現時点では怪文書の類として警察に届けたりする動きにはない」と、文書を見たテレビプロデューサー。

 それでも気になるこの文書、一覧にはところどころにペンで赤丸が付けられており、生年月日の部分に丸が記されているところは「タレントの発表年齢と違う部分」だという。

「基礎年金番号に丸が記されているところもあるけど、これは意味不明」とプロデューサー。

 現時点ではこの一覧が先に流出した年金情報の一部なのかは不明だ。ただ、日本年金機構は6月1日、サイバー攻撃により主に沖縄、和歌山、東京の約125万件の年金情報が流出したと発表したばかりで、タイミング的には、ここからの抜粋が疑われる。

 流出事件は職員の端末に届いた外部からのウイルスメールによる不正アクセスで、名前や住所、生年月日、基礎年金番号といった個人情報が流出。まさに送られてきた一覧と合致する項目だ。

 これについて、ネットに流れる情報を集めるリサーチ業者の社員からは「流出した年金情報が、すでに名簿のようになって裏取引され始めている」という話が聞かれる。

「我々は日ごろ、ネットに流出した個人情報などを回収して、あらゆる情報問題の収拾に努めているんですが、同時に名簿屋などデータ転売に出回っているものも追跡しています。今回の流出では、一部がバラ売りされている可能性が高いことが確認できたんです」

 この業者は「その芸能人情報の文書については見てもいないので、なんとも言えない」としながらも、「数十万、数百万という個人情報の流出の場合、過去の例だと芸能人だけを抜粋したり、会社役員など資産のありそうな人物だけを抜粋したり、種類別にしたものが転売される」という。

「流出した年金情報は一時、中国のサイト上にファイルとして置かれていて、現在は消されてしまってますが、そのひとつは人気女優S・Kの本名と生年月日を組み合わせたファイル名だったことがわかっています」と業者。

 流出による被害は本人になりすました上、勝手に住所変更などをされ、詐欺事件につながる危険性があるが、芸能人の場合、住所がバレただけでもリスクが大きく、もし年金の未納でもあればバッシングの対象になりかねない。125万件もあれば、例えば大所帯アイドルグループのメンバーが含まれていてもおかしくはない数のため、ネット上でもそのファイルを手に入れようとする“ITハンター”がいたりもする。

 現在、この問題は「日本年金機構不正アクセス事案検証委員会」が立ち上がり、再発防止に動いているが、リサーチ業者は「今の日本のデータ管理はいかにもお役所仕事的で、天下り先や癒着業者に丸投げしてるのがほとんど。それを今から一括で強化するのは、そのあたりの仕組みにもメスを入れることになるので、難しいのでは」と話す。

「芸能人情報に関しては過去、情報が流出しても、被害を公にするとネット中でデータ探しが始まるので、余計な拡大を防ぐために被害を黙っているケースも少なくない」(同)

 番組に届いた謎の流出データの正体はわからないが、いずれにせよ情報流出のダメージは一般人より有名人の方がはるかに大きそうだ。
(文=ハイセーヤスダ)