テレビ朝日系報道ステーション』(月~金曜午後9時54分~)で12年にわたってキャスターを務めてきた古舘伊知郎が、3月31日のオンエアをもって降板した。同局ではリニューアルにあたって、4月1日から8日まで番組を休止する異例の措置を取った。



 いよいよ11日から新体制による『報ステ』が放送開始するが、男性視聴者をひどく落胆させる事態となっている。というのは、とにかく“女っ気”に乏しい陣容となったからだ。

 新MCには長年、同番組のリポーターとして日本全国、時には海外まで飛んで、ニュースを伝えてきた富川悠太アナが就任。富川アナは番組視聴者にはおなじみで、『報道ステーション SUNDAY』のMCも務めていたため違和感はないが、これまで脇役に徹してきた感が強く、“小物感”は否めない。

 注目されたサブキャスターは、6年目となる小川彩佳アナが続投する。同局では、MCの知名度が落ちる分、サブキャスターの人気でカバーすべく、竹内由恵宇賀なつみアナの起用、青山愛アナ(スポーツ担当)の昇格なども検討された模様だが、最終的には視聴者に浸透している小川アナが引き続き担当することとなった。

 男性視聴者にとってショッキングだったのは、青山アナ、林美沙希アナ(天気担当)のW降板だ。青山アナは京都大卒の高学歴で、ルックスも抜群の才色兼備。入社1年目の2011年8月から天気を担当し、14年3月末にスポーツに昇格。サブキャスターの座を虎視眈々と狙っていたはずだが、夏目三久の後任として『マツコ有吉 怒り新党』に抜擢された。林アナも青山アナ同様、一定の人気を得ていたが、『スーパーJチャンネル』とバラエティ番組『あいつ今何してる?』の担当になった。

 2人の後任は、スポーツがなんと男性の寺川俊平アナ、天気が4月1日に入社したばかりの森川夕貴アナで、気象予報士の喜田勝キャスターがサポートする。
『報ステ』では、09年4月、宇賀アナが入社当日に天気担当になった例があり、今回の森川アナのケースは初めてではない。同局の期待を一身に背負った森川アナは静岡県出身で、上智大学外国語学部英語学科を卒業。高校時代に1年間米国に留学した経験があり、13年の「第25代ミス富士山」グランプリ(富士宮市観光協会)に輝いた美貌の持ち主。

 現場を飛び回るフィールドリポーターは、武内絵美アナ(月~金曜)、板倉朋希アナ(同)、平石直之アナ(水~金曜)の3人。

 結局、新体制で常時スタジオ出演する女子アナは、小川アナと新人の森川アナの2人だけ。これでは、男性視聴者が番組を見なくなる可能性も十分。折しもNHK総合では、リニューアルして午後10時開始に移動した『クローズアップ現代+』が同4日よりスタート。井上あさひアナ、杉浦友紀アナ、久保田祐佳アナ、鎌倉千秋、小郷知子アナら、同局選りすぐりの美人アナ7人が日替わりでMCを務める。女子アナ目当ての男性視聴者が、テレ朝からNHKに乗り換えてしまうかもしれない。

 その意味で、新体制の『報ステ』は視聴率的にお先は真っ暗かも!?
(文=森田英雄)

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