詐欺、暴力、強制労働……障害者差別が横行する韓国で、被害者が怒りの告発「私たちだって告訴状くらい書ける」

詐欺、暴力、強制労働……障害者差別が横行する韓国で、被害者が怒りの告発「私たちだって告訴状くらい書ける」
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 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた大量殺傷事件を契機に、日本では障害者と社会の関係にあらためてスポットライトが当たり始めている。一方、韓国では障害者に対する差別や詐欺、暴力などの問題が後を絶たず、メディアに報じられることも日常茶飯事になって久しい。つい先日も、障害者に対する悪行が白日の下にさらされた。

 8月9日、美容院を営む女(48歳)が、懲役1年6カ月の実刑判決を受けた。障害者をだまし、不当な料金を詐取していた罪だ。

 女は、昨年4月から今年6月にかけ、重度の障害を持った女性(35歳)に対し、“髪染め代”の名目で1回約5万円の料金を請求したり、そのほか、計8名の障害者から、同じ手口で約23万円を詐取していたことが、警察の調べで明らかになった。女は、「低価格でサービスを提供する」と障害者に近づき、常習的に料金を“かさ増し”していたという。

 女を告訴した被害者はメディアの取材に対し、次のように話している。

「被告は不当な料金を請求するだけにとどまらず、障害者に暴言を吐いて辱めた。(中略)私たちも警察に通報する方法を知っているし、告訴状を書けるということを世間に知らしめたかった。(被告には)自身が犯した罪について自覚し、しっかりと罰を受けてほしい」

 なお、女は法廷で罪を認め、反省の色を見せているという。弁護人によれば、女は別れた前夫から暴力や金品の要求を受けていたそうで、障害者相手に詐欺を働いてしまうほど追い詰められていたと弁明している。それが事実だとすれば、弱者による、さらに弱者に対する詐欺行為ということになるが、なんともいたたまれない事件だ。

 このような詐欺事件のほかにも、韓国で障害者関連の問題として特に話題になることが多いのが、違法な強制労働だ。これは、身寄りのない障害者が人身売買ブローカーに斡旋され、農村や工場などで賃金をもらえないまま働かされるというもの。つい先日も、牧場から逃げてきた障害者の話題が、メディアによって大々的に取り上げられた。
 
 韓国社会が抱える障害者への差別や偏見は、歴史的に見ても根深い。ただ最近は、その実情がドラマやニュースで取り上げられることが徐々に増え始めている。社会がようやくそれらの問題に向き合い始めたということだろうか? いずれにせよ「事件化したものは、氷山の一角にすぎない」というのが、多くの専門家の共通の見方であり、今後も同様の事件が世間を騒がせていくものとみられている。
(文=河鐘基)

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2016年8月11日の社会記事

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