今年の1月、医者から「メタボ宣告」を受けた“元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(36)。「夏までに全身をペ(・ヨンジュン)レベルに仕上げ、ヌードを披露する」と宣言し、春先からダイエットと筋トレを始めたが、果たしてその後、どうなったのか? 約束の夏を過ぎたので、ヌードの撮影を要請してみた。
9月某日。渋谷区道玄坂にあるサイゾーの特設スタジオに妻同伴で現れた瓜田は、開口一番、こう詫びた。
「力及ばず、『ペ』には届きませんでした。すいません」
目標とするペ・ヨンジュンのようなボディーは獲得できなかったという。しかし、それなりの成果は得られたようだ。
「下半身はまだまだですが、上半身は結構いい感じに仕上がりましたよ」
そう言ってウィンドブレーカーを脱ぎ捨てると、その場に居合わせたカメラマンや編集スタッフから「おおっ!」という感嘆の声が漏れた。かつて医者から「ポッコリおなか」と笑われた腹部は、ボクサーのようにシェイプされ、腹筋の凸凹も認められる。
「シックスパックまではいきませんでしたが、どうにかファイブパックまで割ることに成功しました」
驚くべきは、腹筋ばかりではない。かつてはまな板のようだった胸板も、大胸筋がほどよく隆起。上腕の太さも増している。それに対し腹部は凹んでいるため、男なら誰もが憧れる逆三角形ボディーを、わずか半年あまりで手に入れた格好だ。数値の変化は以下の通り。
身長 182㎝ → 182.5㎝
体重 74㎏ → 63㎏
バスト 95㎝ → 99㎝
ウエスト 85㎝ → 69㎝
上腕 30㎝ → 33㎝
体脂肪率 20% → 10%
ジムにもライザップにも通わず、自宅でボディーメイクに励んだという瓜田。その苦労話と成功の秘訣を聞いてみた。
――年始にお会いしたとき、ふっくらされた印象を受け、「いよいよ瓜田さんも中年太りか……」と思ったのですが、あれから随分と努力をされたようですね。8年前のアウトサイダー出場時よりも若々しいボディーじゃないですか。
瓜田 今後も更新は続きますが、今が瓜田史上、最もイケてるボディーです。
――一時とはいえ、なぜあんなに太ったのでしょうか?
瓜田 酒と夜更かしかな。あとは、食生活。僕が嫁の料理を「美味しい」「美味しい」言うもんだから、嫁が僕を喜ばそうと張り切って、どんどん料理が豪華になっていったんです。カレーライスの上に、ハンバーグや魚フライ、ナポリタンなどをのせてくれたりね。で、気づいたら、医者からメタボ宣告ですよ。嫁のせいで太ったとも言えますが(笑)、そこからダイエットを始めたあとは、嫁のおかげで痩せることができました。カロリーや栄養のバランスを考えつつ、痩せて、なおかつ筋肉がつきやすいレシピを毎日せっせと考えてくれた。
――主にどのような運動を?
瓜田 最初のうちは、前にも言った通り、有酸素運動を中心に行いました。で、2カ月やそこらで10㎏ほど痩せたので、そこからは筋トレ中心に切り替えて、食べる量を増やしました。筋肉をつけたければ、嫌でも食べないといけないんですよ。
――筋トレのメニューは?
瓜田 海外の刑務所にいる奴の鍛え方を参考にしました。主に大胸筋と、肩と、太ももを毎日鍛えます。
――1日のトレーニングメニューを教えてください。
瓜田 だいたい朝は6時に起きて、午前中の暇な時間に、家にある懸垂マシーンを使って、いろんなパターンの懸垂を10回3セットずつ。そのあと、10㎏(両手で20㎏)のダンベルを立った状態で10回2セット。それが終わったらベンチに寝そべり、20㎏(両手で40㎏)のダンベルプレスを10回3セット。それらこれらの合間を縫って、腕立て伏せや腹筋やスクワットを20回3セットずつ。それが第1部です。
――普段の食事の内容は?
瓜田 ダイエット期間は糖質を若干控えましたが、筋トレを本格的に始めてからは、嫁の指導のもと、糖質も脂質もタンパク質もバランス良く摂取するようにしてます。ちなみに最近は僕ひとりで「ご飯4~5合、鶏肉2㎏」を2日でたいらげますが、それでも太らない。それだけ筋肉量が増えて基礎代謝がアップしたんでしょうね。
――筋トレのメニューが、かなりキツそうですが。
瓜田 目で見てわかるほどの効果が現れるまではしんどかったけど、目で見てわかるようになると、今度はサボるのが嫌になる。ダイエットやボディーメイクを挫折しがちな人は、きっと効果が目に見える前にやめちゃうんじゃないでしょうか。
――筋トレの効果が目に見えるようになるのは、大体いつ頃ですか?
瓜田 僕の場合、ワンシーズン。3カ月程度でしたね。春夏秋冬。
――奥様もダイエットに成功したそうですね。
瓜田 彼女は僕と別メニューですが、シャッフルダンスや家庭用トランポリンで体幹を鍛え続けた結果、この半年ちょいで、53㎏から42㎏まで痩せたそうです。
――奥様につかぬことをお聞きしますが、そこまで痩せると、胸のサイズも小さくなってしまうのでは?
嫁 そうなんですぅ。揺れるところから贅肉が減っていくらしいので。
瓜田 揺れるほどなかっただろ、もともと(笑)。ていうか、人の嫁に変なこと聞いてんじゃねぇ!
――失礼しました。ところで、夫婦揃って自宅でトレーニングしてる間、飼い猫のセブンくんは何をしてますか?
瓜田 邪魔しに来ます。僕が腕立て伏せを始めると、裾(すそ)からタンクトップの中に入ってきて、体をクルリと反転させて、首元から顔だけ出して、こっちを見てくる(笑)。それがスーパー可愛いし、セブンの重さが加わるから、腕立ての効果も増すんです。
――今後もボディーメイクを続けますか?
瓜田 はい。「ペ」はあくまで通過点。最終的には、アメリカンマッチョになるまで鍛えようと思います。
――アメリカンマッチョとは?
瓜田 アメリカのヒーロー映画の主人公みたく、服がビリビリに破けるようなゴリゴリのマッチョボディーです。
――それは骨格的に無理があるのでは? 瘦せ型長身の瓜田さんは、今ぐらいの細マッチョが一番格好いいのではないでしょうか。
瓜田 「格好いい」と言われるようじゃダメ。「ヤベぇ」と言われたいんですよ。あからさまに一目置かれるような、誰もがビビって距離を置くような、そういう激ヤバなボディーを手に入れて、ハロウィンで見せびらかしたいですね。去年の今頃はパニック障害で引きこもってましたが、今年のハロウィンはマッチョが映えるコスプレでキメて、肩で風切って新宿二丁目を練り歩きますんで、大いに期待しといてください。
(取材・文=岡林敬太/撮影=尾藤能暢)
※瓜田純士&麗子 Instagram https://www.instagram.com/junshi.reiko/
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