10日深夜放送の日本テレビ系『黒い十人の女』。第7話となる今回の視聴率は3.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
さて、前回で全て出揃った“黒い十人の女”。今回も、またもや女優で愛人の如野佳代(水野美紀)の活躍(?)で愛人同士が一触即発の事態に。ちなみに、以下に役名が出てくる女性はすべてテレビプロデューサー・風松吉(船越英一郎)の愛人です。
松吉が手がけるドラマ『淡い3人の男』が、いよいよ放送開始。登場人物のほとんどが関わるこのドラマでしたが、視聴率は芳しくありません。
最近、ドラマが放送されるたびにマスコミに取り沙汰される視聴率。神田久未(成海璃子)が第1話で「大人はどうして不倫をするの?」と説明したときに登場した、バカリズム操るパペットがまたもや登場。人気若手女優で松吉の愛人・相葉志乃(トリンドル玲奈)が、今度はパペットの相方となり、「ドラマのしちょうりつがわるいとどうなるの?」(原文ママ)と解説。
それによれば、まず俳優が制作の愚痴を言い、次に制作が俳優の愚痴を言うそうです。なるほど、ドラマ制作の現場はよく知りませんが、なんとなく想像できちゃう。「制作は俳優のせいにしたあと、当然のように脚本のせいにします! それはしかたないの。
松吉ら制作陣は、さっそく脚本家で、松吉の愛人・皐山夏希(MEGUMI)に大幅なテコ入れを指示。脚本家としても女としてもプライドの高い皐山は、当然納得いきません。前回から松吉に対しての思いが憎しみに変わっていたようで、皐山の打ち込むパソコンのモニタには「ぶっ殺す! ぶっ殺す!」と物騒な言葉がズラリ。
『淡い3人の男』のテコ入れ案は、ラーメン、猫、そして幕末。猫とラーメンは、女性視聴者の獲得、幕末は高齢者。前2つは、なんとなく理解できますが、幕末を絡ませれば高齢者がドラマを見るって乱暴すぎです。ちなみに、『淡い3人の男』は東京を舞台にした、不倫ドラマだそうです。
松吉と女優・脚本家がてんやわんやしているのを尻目に、同じく『淡い3人の男』に名もなきウェイトレスとして出演している如野は、アシスタントプロデューサーの弥上美羽の元に番宣すると申し入れます。といっても売れない劇団の女優の如野に、地上波の番組などありません。自分がネットで配信している番組での話でした。おそらく誰も見ていないこの番組。
番宣の依頼は、主演女優の相葉のもとにも舞い込んできました。相葉は、バラエティ番組に出演することに。そのバラエティ番組のディレクターは、何度か肌を重ねた浦上紀章(水上剣星)でした。浦上は打ち合わせのために、相葉の楽屋を訪ねます。松吉との関係を問い詰めて以降、初めて会う2人は、言葉にはしませんが互いのことを気にかけている様子。相葉には、早く松吉との関係を断ち切り、浦上と幸せになってほしいと思ってしまいますね。
浦上とともに打ち合わせにやってきた放送作家の名前が、オークマとあります。おそらく、放送作家のオークラをもじったものですね。バカリズムが14年に脚本を手掛けたフジテレビ系『素敵な選TAXI』で脚本補助を務めていますし、今回の『黒い十人の女』にも関わっているようです。
一方、松吉の同僚・火山梅人(山田純大)の妻でありながら、松吉と不倫していた卯野真衣(白羽ゆり)は、弥上の引き金で火山に別れを一方的に告げられました。第6話の最後で弥上に、見事なハイキックをかました卯野。
そして、如野によって卯野と文坂彩乃(佐野ひなこ)が顔を合わせます。この2人はかつて、上司と部下の関係で、卯野の経営するアロマサロンに松吉が通い、卯野と文坂はそれぞれ松吉の愛人になったんですね。この話は、実際にありそう。
さらに、そこへ弥上が登場。弥上は卯野に食らったハイキックで、コルセットをつけた状態。一触即発の状態ですが、皐山のときのようにバースデーケーキがサプライズで登場。如野は、卯野の誕生日が来週にあることをフェイスブックで知っていました。突然の出来事に拍子抜けした弥上と卯野は、落ち着きを取り戻しこうして女同士のわだかまりがなくなったようです。
次回予告では、いよいよ10人の女が一堂に会し、松吉への復讐を企てるようです。松吉の妻・睦の経営するレストランで、最初はいがみ合うものの、次のカットでは全員でおいしそうなものをモグモグ。こちらでもスイーツの効能がすんごい。
でも、やはり“黒い”のは愛人の召集をかけたのが、如野であることです。愛人同士のゴタゴタを収め、一見平和的な印象ですが、はたして真意はどうなのか? 終盤戦は、エグい展開になるのではないかと思っています。
(文=どらまっ子HAYAちゃん)