ASKAはなぜ自ら警察を呼んだのか? 尿の代わりにお茶を入れることなど可能なのか? そして、なぜ不起訴になったのか?――それらこれらのミステリーは、この男が解明してくれるかもしれない。ヤクザ時代にシャブでパクられ、「お茶の混入」を試みたことがあるという“元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(37)が、自身の体験を振り返りつつ、ASKA不起訴の真相に迫る!
――ASKAさんが、まさかの不起訴処分になりました。
瓜田 俺もあれ、疑問なんですよ。と同時に、ニヒルな笑みを浮かべながら自信満々に警察署を出てきたASKAを見て、「スターの風格出しやがって」と、ちょっと嫉妬しましたね。彼は今、日本で一番注目されてるブロガーなんじゃないでしょうか。
――「用意しておいたお茶を尿の代わりに採尿カップに入れた」とASKAさんは言っていますが、そんなこと、可能だと思いますか?
瓜田 彼が本当に入れたかどうかはさておき、入れること自体は可能でしょう。というのも俺、自分がシャブでパクられたとき、ASKAよりもハードな状況下で、採尿カップにお茶を入れたことがあるからです。
――なんと! ではまずは、瓜田さんの体験談をお聞かせください。
瓜田 まだヤクザだった23歳の頃の話ですけど、新宿の伊勢丹の裏で気を失って倒れてるところを連れて行かれまして。クスリが効いちゃってたから、警察署の留置所でまるまる24時間寝てたんです。そんとき履いてたスウェットのヒモの穴の中にパケを仕込んでたんですけど、起きたらヒモがないんですよ!
――それは焦りますね。
瓜田 うわ、やっべ! そもそも俺、なんでこんなところにいるんだ?……と記憶をたどってたら、デコ(警察官)が来て、「瓜田、何を探してるんだ?」と言って檻の向こうで笑うんです。「なんだこの野郎!」つったら、「これか?」つってヒモを見せてきて、「肝心のブツは上にあるから。今のうちに言い訳を考えておくんだな」と言われて、終わった……と思いました。これで「所持」に関しては言い逃れができないな、と。ブツが出ちゃうともう、勝手に入れられたとか他の奴のものだとか言っても、俺のものになるんで。
――そういうものなんですか。
瓜田 はい。翌日には逮捕状を請求されて、覚せい剤所持の容疑でまず逮捕されました。そのあと小便からシャブが出たら、今度は「使用」で再逮捕されちゃうわけですが、俺としては是が非でもそれを避けたい。となると当然、小便を誤魔化すことを考えますよね?
――瓜田さんクラスになれば、そうでしょうね。
瓜田 取り調べ中、当時はタバコを吸えたんですが、担当のデコがキャビンマイルドの煙をくゆらせながら、えらそうにこう言うわけです。「おまえ、執行猶予中だろ? 今回は長くなるな。次、シャバに出るのは何年後になるかな。出てきたら何をしたい?」「うるせえ、まっさきにてめえを殺しに行くぞ!」「何突っ張ってんだ」「てめえとてめえの女房だけは必ず殺しに行くからな!」とかなんとかやり合いながら、その間もずっと俺は、おしっこどうしよう、おしっこどうしよう……ってことを考えてました。そして、ある秘策をひらめいたんです。
――その秘策とは?
瓜田 あまりに俺が嚙みつくもんだから、そのデコが上司を呼びに行こうとしたんで、「タバコ吸ってもいいか?」と聞いたんです。「いいよ、俺のでよければな」と言って、そいつがいなくなった隙にまず、タバコの箱を包む透明のフィルムをスッと抜き取りました。
――なんのために?
瓜田 袋を作るためです。タバコに火をつけるフリをしながら、ライターでフィルムを炙って溶かし、入り口を小さくしていって、袋を作りました。あとはそこにお茶を垂らして、お茶の入った袋をパンツに仕込めば、採尿のときに使えるじゃないですか。
――う~ん、アイデアマンですね。でも、お茶はどうやって入手を?
瓜田 「ノドが渇いた」と言えば、お茶ぐらい買ってきてもらえます。ところが1回失敗したのは、頼んだデコがコ—ヒーを買ってきやがったんですよ(笑)。「おまえ、前回捕まってウチに来たとき、これが好きだったよな」と、俺を喜ばすつもりでコーヒーを買ってきた。さすがにそれは色が違いすぎて使えないんで、「もうコーヒーはやめたんだよ」とゴネて、どうにかペットボトルのお茶を買ってきてもらいました。
――そのお茶を、どうやって袋の中に?
瓜田 取り調べ中は手錠を外しますから、手を自由に動かせます。机の下でこっそり袋にお茶を入れていくんですが、途中で何度か怪しまれました。「おまえ、さっきから手元で何やってんだ?」「ああ、スウェットの糸くずが気になって」とかなんかと言い訳して。最終的には、お茶を床にボタボタこぼしながらも、袋に入れることに成功し、それをスウェットの内側に隠しました。
――準備完了ですね。
瓜田 はい。向こうも、俺が小便したくなるのを今か今かと待っている。「あ、俺、小便出そうだわ」と言ったら、「よし、行くぞ」と、御一行様がゾロゾロとトイレまでついて来ました。
――トイレに向かう最中、“お茶袋”はどこに?
瓜田 パンツのゴムと皮膚の間に挟んで、それが落ちないように気をつけながら、ゆっくり歩きました。
――自宅のトイレで任意の採尿に応じたASKAさんの場合は、捜査員とASKAさんの妻が背後に立って確認したそうですが、瓜田さんの場合は?
瓜田 トイレの中までついて来たのは3人でした。1人はトイレの入り口のところにドアを開けた状態で立ち、もう1人はカメラの撮影係なので定位置はなく、もう1人は監視役兼カップを受け渡す係として斜め後ろに立つ、という感じです。最初は小便器でやれと言われたんですが、「みんなが見てるからイヤだ」とゴネて、大便器のところに行って、個室のドアを開けた状態で小便をしました。
――ASKAさんの場合、「(捜査員らは)尿を容器に入れる手元までは確認できていなかった」と報じられていますが、瓜田さんの場合は?
瓜田 監視役が背後から形式的に覗き込んできましたが、「チンコを覗かれたら出るもんも出なくなる」と言ったら、顔を背けてくれた。その隙にお茶と小便を出しました。
――ズルい! 小便は便器に排出し、お茶だけをカップに入れたんですか?
瓜田 いや、違います。まず小便を1…2…3秒ぐらいカップに入れて、最後にお茶を垂らしました。「小便のお茶割り」ですね(笑)。
――えっ? 小便を少しでも入れちゃったら、覚せい剤反応が出ちゃうんじゃないですか?
瓜田 というより、お茶を混ぜれば、シャブの成分が薄まるという説があるんですよ。これ、都市伝説かもわかんないけど、ポン中のヤクザの上の人たちがよく言ってたのが、「コンドームの袋にお茶とか目薬とかを普段から入れてパンツに仕込んでおいて、シャブで捕まったら針で袋に穴を開けてチューチュー足して提出すれば、科捜研の目をくらますことができる」と。みんなそう言ってたんで、ASKAもそういう知識があったのかもしれませんね。
――そんな都市伝説、初耳ですが。
瓜田 アウトローの世界では、昔から有名です。お茶だったら相当な量が必要みたいだけど、目薬ならちょっと混ぜるだけで、成分の大方は出たにしても、100%シャブ検出とはならない、と。規定の数値に少しでも足りてなかったら、起訴できないという噂があるんですよ。
――その真偽はさておき、瓜田さんの採尿話の続きをお聞きします。「小便のお茶割り」を作った瓜田さんは、その後、どうなったのでしょう?
瓜田 提出時はバレなかったんですが、結局、タバコのフィルムで不正がバレちゃいました。フィルムがなくなってることに気づいたデコが、「おまえ、なんかやっただろ」と騒ぎ出したんです。で、トイレを調べられた結果、水洗で流したつもりのフィルムが、プカプカ浮いてて(笑)。採尿のやり直しということになりました。
――そこで観念しましたか?
瓜田 いや、今度は「拘留期間の20日間、絶対に小便しない」という作戦に切り替えました。取り調べに上がってる9時から5時の間に採られなければいいだけなんで、その間は我慢して、舎房に戻ったときだけ小便しよう、と。そうやって逃げ切ろうと思ったんですが、無理でした。強制採尿されちゃったんですよ。
――強制採尿とは?
瓜田 警察病院に連れて行かれて、尿道にカテーテルを入れられて、強制的に採尿されるんです。拘束ベルトで縛りつけられ、4、5人がかりで押さえつけられ、お腹を押されたら、ピュッと出ちゃった(笑)。悪あがきしたけどダメでした。結局、「使用」で再逮捕です。ちなみにASKAの場合は、入れたものがなんであれ、任意でいっぺん採尿に協力してるし、ブツも注射器も出てないから、再採尿や強制採尿はできないはずです。
――再逮捕された瓜田さんは、そのあとどうなったのでしょう?
瓜田 起訴されて、懲役3年半の実刑判決を食らい、服役しました。
――お務めご苦労様でした。そうした貴重な体験を持つ瓜田さんに、ASKAさんのミステリーを解き明かしてもらおうと思います。まず謎なのが、なぜ彼は自ら警察を自宅に招いたのでしょう?
瓜田 ASKAのブログを読めばわかりますが、彼は一級品の×××ですから、思い切り勘ぐりが入ってるんでしょう。「監視されてる。盗聴されてる。助けてくれ!」と思ってる。そういう人はたいてい、身内にも友人にも相談はできないんだけど、110番はできるんで。第三者には強気に出れるんですよ。
――警察が第三者?
瓜田 自分が頭おかしいと思われたくないから、不安を誰かとシェアしたくても、親しい家族や友人には言えないケースが多いんです。でも110番で来るデコは、第三者。言い換えるなら、血が通ってないような連中なんで、そういう奴らとは、けっこう饒舌に付き合いができるものなんですよ。
――自分が怪しまれる、ということは考えないんでしょうか?
瓜田 彼は本当に監視や盗聴をされてると思って110番してるはず。そしたらお約束の「採尿にご協力いただけますか」です。前科がありますからね。じゃあ採ろうとなったときに、自宅にいたらなんでも用意できるはず。彼が言うように、「あらかじめ用意したお茶」を入れることだってできるでしょう。
――瓜田さんのケースよりも、難易度は明らかに低いですよね。
瓜田 でも俺んときと違っておかしいなと思うのは、採尿をして、陽性反応が出て逮捕したというのに、それをあとから不起訴にするなんてことは、普通はありえないんですよ。だからまず考えなくちゃならないのは、陽性反応が出てもいないのに、警察が「出た」と言っちゃった可能性もあるということです。あくまで可能性の話ですけどね。
――日本の警察って、そんなにオッチョコチョイですかね?
瓜田 何が真実かなんて、逮捕した人間と、陣頭指揮を執った人間と、検事と、ASKAしか知らないこと。それが世に出ることはないわけです。報道だけを見て、「間違いなく陽性反応が出た」と信じ込むのは危険だと言いたいんです。
――わかりました。
瓜田 もし本当に陽性反応が出て逮捕したんだったら、その中身がお茶だろうが他の誰かの小便だろうが、ASKAが素っ頓狂な証言をしようが、「科捜研の鑑定結果」という動かぬ証拠をもって、意地でも起訴・有罪に持っていこうとするのが警察です。メンツってもんがありますからね。なのに起訴できなかったのはなぜなのか?
――教えてください。
瓜田 小便は出たけど、ブツが出ない。それが大きな理由なんじゃないかと思います。ブツがないから、「使用」のみで立件するのは難しいと検察が判断したんでしょう。しかもその「使用」を裏付ける小便さえも、「デコが手元を見てなかった」という不手際があったみたいだから、検察はなおさら弱気にもなりますよ。
――ブツはどうして出なかったのでしょう?
普通、さぁ、それは俺にもわかりません。普通、小便から陽性反応が出たら、その8割か9割は、ガサを入れたらブツが出るんですけどね。そうすると初犯だと「所持と使用」でだいたい懲役1年6カ月・執行猶予3年っていう有罪判決が出るんですが、ブツが出ないで「使用」だけだとパイ(釈放)になることもあるんですよ。
――そうなんですか。
瓜田 大麻なんかは「使用」だけだと逮捕もできない。それと一緒で今回の覚せい剤も、いろいろなことを総合的に考えた結果、「使用」だけだと裁判で苦戦を強いられそうなので立件を見送ったほうがいい、と判断したのかも。もちろん、そいつが中毒者として有名で、注射器で打ってるところとかもたびたび目撃されてて、懲りねえから本腰を入れてパクろうとなった場合は、小便しか出なくても起訴となるでしょう。でも今回、ASKAはあくまで「自分は潔白だ」と言い張るつもりみたいだし、いざ裁判となったらカネもしこたま使ってきそうだし、なおかつ「警察を家まで呼んだのは自分だし、俺の小便から陽性反応が出たからって、じゃあ覚せい剤はどこにあるんだ? 言ってみろ!」という強気なスタンスだとしたら、手強いですよ。
――実際、20日間の拘留期間中に、注射器もブツも押収できなかったわけですしね。
瓜田 ASKAは取り調べ中もどうせ、おかしなことしか言わなかっただろうし、その間、「所持」を裏付ける証拠も集められなかった。仮に起訴したとして、傍聴券目当ての行列ができるほど注目度の高い裁判で、また「あれはお茶だった」だの「ギフハブ」だの「AR」だのワケのわからない話を延々とされて、果たして公判を維持できるのか、ってことを慎重に考えた結果、担当検事が「や~めた!」と下りたんじゃないかな。日本では起訴されると99.9%が有罪になりますが、そんな中、ASKAみたいな有名人に一審無罪というミラクルを起こされちゃったら、検察としたら赤っ恥なわけです。だったら不起訴にしておくのが無難、という判断じゃないでしょうか。あくまで推測ですけどね。
――ともあれ、ASKAさんは釈放されました。
瓜田 デコを自ら自宅へ呼び、任意の採尿に協力し、その確認をデコが怠り、おまけにブツが出なかった。いろんな好条件が重なって、まさかの不起訴を勝ち取ったんだと思われます。ASKAって男は、めちゃくちゃ運がいいですよ。
――ラッキーボーイですか。
瓜田 そう、スター性があるっていうかね。今後マークはキツくなるでしょうが、慎重に慎重を重ねてシャブを我慢してやらなければ、本を出せば売れるしょうし、CDを出しても売れるでしょう。ASKAってホントにすげえ奴だな、と思います。この俺が嫉妬心を抱くんだから、彼は本物のスーパースターと言えるでしょう。
(取材・文=岡林敬太)
※瓜田純士&麗子 Instagram https://www.instagram.com/junshi.reiko/
※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。
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