女優・清水富美加の宗教団体「幸福の科学」への出家騒動で大揺れとなったのが、大手芸能プロ「レプロエンタテインメント」だ。

 12日、各スポーツ紙が清水の出家と芸能界引退を報じたが、同日昼の会見で教団側は「清水に引退の意向はなく、休養後、教団が与えた法名『千眼美子』として芸能活動を再開する」と発表。

さらに、同事務所の給与などを“奴隷待遇”として批判した。

 それに対して、レプロ側は同日夜、弁護士2人が都内で会見。教団側の主張を真っ向から否定したものの、今後、泥仕合が避けられない状態になってしまった。

「レプロは11日の夕方、担当のスポーツ紙記者を集めてレクチャーを行い、当初は13日の紙面に掲載する予定で調整されていた。ところが、11日の夜、清水が勝手に新アカウントのTwitterを開設。ネット上で騒動になってしまっただけに、慌てて事務所が12日掲載でゴーサインを出すドタバタぶり。
12日は、教団側の会見が“来る者は拒まず”だったのに対し、レプロ側の会見はスポーツ紙とワイドショー以外は締め出した。そうなると、会見に呼ばれなかったメディアは必然的にレプロ側を叩くとになる」(週刊誌記者)

 どうやら、初動対応でレプロは教団側に後れを取ってしまったようだが、そうなったのには理由があった。

「先代の広報担当者は、『フライデー』(講談社)が報じたマギーの不倫報道の後追いを止めるなど、うまくスキャンダルの“火消し”ができていた。ところが先日、その担当者が一身上の都合で退社。新しい広報担当者になったばかりなのに、会社を揺るがすような一大事が巻き起こってしまった」(芸能デスク)

 レプロといえば、いまだに能年玲奈から改名した女優・のんの独立問題が解決できていない。そんな中、のんに代わる看板女優として期待されていた清水の出家騒動が勃発。
タレント管理に関して、問題を抱えていることが立て続けに露呈してしまったのだ。

「レプロは日本音楽事業者協会(音事協)の加盟社。社長の本間憲氏は現在、会長、専務理事に次ぐポストである常任理事を務めている。関係者の間では、次期会長候補と目されており、今年の音事協の新年会では、名刺交換やあいさつをしようと、本間氏のところに大行列ができていた。音事協の会長のポストに座ることができば、業界内では“天下取り”したようなもの。しかし、今回の清水の一件で、それも難しくなった。
所属タレントの管理を怠ったせいで、地位と名声が失墜しそうだ」(音楽業界関係者)

 このままレプロと教団の話し合いがつかなければ、本間氏が清水と法廷で直接対決することになりそうだ。