“意地悪な女性”役なら天下一品だった故・野際陽子さん、実際には「優しい気遣いの人」だった素顔

“意地悪な女性”役なら天下一品だった故・野際陽子さん、実際には「優しい気遣いの人」だった素顔
       

“品が良いけど意地悪な女性”という役には右に出る者がいないと言われた女野際陽子さんが6月13日、肺腺がんのため都内の病院で亡くなっていたことが伝えられた。

「意地悪なのは役柄だけで、実際には“品が良くて楽しい人”でしたよ」とは、野際さんが出演したトーク番組の元スタッフ。

「一部のスポット出演をしてもらったとき、簡単なセットしかなかったのに、環境に文句ひとつ言わなかったですよ。普通は照明とかが簡素だと、女優さんは映りを気にして一言あったりするんですけど、野際さんはスタッフ対応もすごく良かったです」(同)

 10年以上前の作品になるが、ドラマのロケに立ち会った関係者からは「若いアイドル女優が遅刻して炎天下の中で待たされたときにも機嫌を損ねず、むしろスタッフを気遣って仕事をしていた」という証言もあった。

 そんな野際さんだが、過去に大物主演女優Mが撮影現場でわがままを言ってスタッフらを困らせていたとき、それを見かねてMを厳しく叱ったという話もあった。

「Mがマネジャーを通じてスタッフに無理難題を突き付け、それが叶うまでは撮影に応じないと言ったそうです。でも、野際さんがMの控室に行ったんです。先輩が後輩の部屋に足を運ぶなんてありえないことで、Mは仰天したんでしょう。態度を一変させて、控室から出てきて撮影を再開したそうです。中でどんな会話があったかは誰も知らないし、野際さんも言わなかったですけど、さすがですよね」(業界関係者)

 元NHKアナウンサーだった野際さんは、広告代理店に転職したのち、テレビプロデューサーに誘われて女優に転身した。1966年にパリへ留学していたときは、現地で出会った映画評論家の山田宏一が「すごい美人がいる」と思わず名前を聞いたというエピソードもある。その翌年、帰国するときに野際さんが身に着けていたフランスのファッションが流行したほどだ。

 68年のドラマ『キイハンター』(TBS系)の大ヒット後、共演の千葉真一結婚(94年に離婚)し、38歳で出産。92年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』(同)では佐野史郎を演じる息子を溺愛する姑役がハマり、以降はその手のオファーが殺到した。

 しかし、2014年にがんと診断され、闘病しながらの仕事となり、倉本聰の脚本作で4月スタートの『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)が最後のドラマ出演となった。こちらは姑役ではなく女優役だったが、闘病のため出演は大幅に制限されてもいた。

 以前、芸能記者が再婚の可能性を聞いたときに「デートするボーイフレンド、いっぱいいますから」と笑い、その相手の名前を聞くと、仕事で共演した20~30歳下の若いアイドル男性の名前を次々に出し、「息子みたいなお友達で、ときどき食事に行くのよ」と明るく記者をからかった。

 共演者、スタッフのみならず記者からも好かれる大女優の訃報は、友人の黒柳徹子が6月15日に発表した「あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです」という言葉通り、多くの関係者が哀悼の意を表している。
(文=片岡/NEWSIDER Tokyo)

当時の記事を読む

野際陽子のプロフィールを見る
日刊サイゾーの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

「野際陽子」に関する記事

「野際陽子」に関する記事をもっと見る

次に読みたい「野際陽子」の記事

次に読みたい「野際陽子」の記事をもっと見る

芸能ニュース

芸能ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2017年6月17日の芸能総合記事

キーワード一覧

  1. 野際陽子 ドラマ

このカテゴリーについて

話題の芸能人のゴシップや噂など最新芸能ゴシップをお届けします。俳優やタレントやアイドルグループなどの情報も充実。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。