昨年の大みそかに放送されたバラエティ番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』(日本テレビ系)が波紋を広げている。

 視聴率17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、NHK紅白の裏番組では8年連続で首位を獲得したが、番組の内容に対して批判の声が噴出しているのだ。



「ダウンタウンの浜田雅功がアメリカの俳優エディー・マーフィーを真似た黒塗りメイクで登場し笑いを誘った演出が『黒人蔑視』として、お茶の間だけでなく海外の大手メディアまでが問題視するほど大問題になっています。おそらくBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りは免れないでしょう。さらにベッキーが出演したパートでは、罰ゲームで彼女がお尻を激しくキックされたことで、女性への暴力が目に余るとネット上で物議を醸しています」(芸能ライター)

 しかし、これらはまだ序の口だった。“本当にヤバいシーン”がカットされていたことが、1月7日に放送されたラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、ダチョウ倶楽部・上島竜兵の口から明かされたのだ。

「上島によると、『笑ってはいけない』では恒例企画となっている、出川哲朗と上島がお尻に空気を入れられてオナラを出したほうが負けというゲームが昨年も撮影されていたといいます。ところが、放送間際になって、急にお蔵入りとなってしまったのだとか」(芸能記者)

“お尻に空気注入”といえば、昨年12月に埼玉県杉戸町の産業廃棄物処理場で、2人の男性が40代の同僚男性を押さえつけ、エアーコンプレッサーで肛門に空気を入れて死亡させた事件が発生している。


「逮捕された2人は悪ふざけだったと語っており、『笑ってはいけない』を真似して行った可能性があります。そのため番組サイドも急遽、お蔵入りを余儀なくされたのでしょう。今回の事件を受けて、来年以降、“お尻に空気”企画自体がなくなることは確実で、そればかりかバラエティ番組から『罰ゲーム』が消える流れになるかもしれません」(テレビ関係者)

 高視聴率の『笑ってはいけない』だが、一転、番組の存続が危ぶまれる事態となりそうだ。