ももいろクローバーZの有安杏果が21日、千葉・幕張メッセで開催された卒業ライブ『ももいろクローバーZ 2018 OPENING~新しい青空へ』に出演。最後のメッセージが「意味深すぎる」として波紋を広げている。



 このわずか6日前、グループ卒業および、所属するスターダストプロモーションとの契約終了を発表した有安。急きょ、発表の翌日から同公演のチケット抽選申し込みが行われ、当日は会場に約3万人、隣接施設でのライブビューイングに約7,500人のファンが集結。有安のイメージカラーである緑色のサイリウムが会場を染めた。

ももクロとしては8年間、子役時代を入れると22年間にわたる芸能活動に区切りをつけた有安ですが、2011年の早見あかりの卒業ライブをはじめ、過去のももクロの転機となった数々のライブと比べると、今回の卒業ライブは非常にあっさりとした印象。号泣しているのは観客ばかりで、有安は一瞬涙ぐんだ程度でほぼ通常運転。ほかのメンバーも、有安のすっきりとした表情を前に“何も言えない”という様子でした」(会場を訪れたももクロファン)

 この日、メンバーが有安へお別れの言葉を送る中、リーダーの百田夏菜子は、有安から卒業を伝えられたときのことを回想。
「飲み込めない自分がいて、どうしたらいいのかなっていっぱい考えた。あまりにも(杏果の思いが)まっすぐすぎて伝えることできなかったけど、本当は(今年8月に迎える)10周年は5人で迎えたかった」と本音を吐露。

 一方、1人でステージの中央に立った有安は、「私も10周年はここにいて迎えられると思ってました。でもこれは4人の、これからのために、こうするしかなかった」と意味深発言。さらに、「ももクロはね、よく“奇跡の5人”と言われてるけど、私はあんまりそんなこと思ったことなくて。この4人とモノノフさん(ファンのこと)で5人だと思ってます。
だから、10周年も20周年も、この4人のことをよろしくお願いします」と続けた。

「『普通の女の子の生活を送りたい』『教養や知識をしっかりと身けたい』との理由で卒業を発表した有安ですが、最後のメッセージが『引っかかる』とファンは混乱。『4人とモノノフで5人』発言は、グループを突き放したような発言にも思える。大人の事情もあるのでしょうが、有安が本心を明かしているようには到底見えません」(同)

 天真爛漫なメンバーが多い中、バラエティ番組では口数も少なく、1人だけ笑顔で固まっていた印象の有安。世間では、グループ内イジメや、人間関係に悩んでいたとのウワサも浮上しているが……。

「確かに現場では1人だけテンションが低く、メンバーよりも女性スタッフにべったりだった有安ですが、孤立が卒業の原因ではないでしょう。
“一生、ももクロ宣言”をしている高城れにや、“ずっとももクロを続けたい”と言っている玉井詩織佐々木彩夏、ももクロにはこだわらないものの、“アイドルでいたい”としている百田とは違い、有安は自分の将来について語る際、いつだって芸能界に執着している様子は見せなかった。そんな自分がももクロにいることに疑問を持ちながら、長年活動していたのでは?」(ももクロと仕事をしたことのあるライター)

 また、有安が抜けてメンバーが4人になったことで、「東京五輪利権から遠ざかった」との見方も。

「ももクロの所属事務所は、メンバーが5人ということもあって、東京五輪利権を得るために早くから動いていたようです。実際、昨年8月にリリースされたシングル『BLAST!』(キングレコード)はスポーツをテーマにした内容で、表題曲のMVには女子柔道の山部佳苗選手をはじめ、五輪メダリストが何人も出演している。しかし、メンバーが4人になったことで、『5人=五輪』というイメージによる売り込みができなくなった。特に広告業界へのアプローチは、弱まってしまったと言えそう」(同)

 謎を残したまま、人気グループを去ってしまった有安。
ファンにとっては、モヤモヤとした最後と言えそうだ。