おぎやはぎの小木博明が、ベテラン芸人に対して「どんどんつまんなくなる」との本音をバラエティ番組で語り、ネットで大きな話題となっている。この“つまらないベテラン”とは、いったい誰のことなのか?
問題の発言は、3日放送の深夜番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)で飛び出したものだ。
「近頃のお笑い界は、生きのいい新人が次々と出てきているような印象がありますが、タモリ、ビートたけし、明石家さんま、所ジョージはすでに還暦越えですし、その下の世代であるダウンタウン、とんねるず、ウッチャンナンチャン、ナイナイも芸歴は30年前後。実際には新陳代謝がまったく進んでいません。たけしの『コマネチ!』あたりは、今の若い子は間違いなく知らないでしょう」
おバカに見えるタレントたちが空気を読み、大御所のサムいギャグで大笑いしている光景は我々もよく目にするが、テレビ関係者は、その“忖度”が最もひどい例として、超大物芸人の名前を挙げる。
「おぎやはぎの話を聞いて、真っ先に思い浮かんだのは志村けんです。というのも、志村けんはここ数年、フジテレビの25時台で、『志村劇場』『志村だヨ!』『志村座』『志村の時間』など、番組名をコロコロ変えながら、ずっと冠番組を持っていますが、深夜とはいえ視聴率が1%に届くか否かなんです。そもそも深夜の場合、0.2%程度は“テレビの消し忘れ”というのが定説ですから、ほとんど誰も見ていないということです。志村けんといえば、今も年数回のペースで『志村けんのバカ殿様』をやっていますが、あれも視聴率は2ケタには届きません。今や志村けんの番組のコアターゲットは、1970年代にドリフターズの番組を見ていた40代半ば以上です。そんな志村けんが深夜に番組をやっていること自体、完全に数字を捨てていますよね。
『めちゃイケ』や『みなおか』は今春で打ち切りとなるが、現在の志村の姿は、ナイナイやとんねるずに待ち受ける未来なのかもしれない。