『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#26「裏のオークション」
ここのところ、メチャクチャ強いライモン軍団との戦いで、シリアスな展開が続いていたが、今回は久々にライトな面白回。
会員制の裏オークションにルパンコレクションが出品されるという情報を入手した高尾ノエル(元木聖也)は早見初美花(工藤遥)とともにオークション会場に潜入することに。
そのオークションは参加者が全員ゲッターズ飯田みたいなマスク着用という、アヤシイにもほどがある集会。
……確かに裏オークションってこういうイメージはあるけど、実際にこういう集会、この世のどこかで開かれてるんですかね?
さて、お目当てのコレクション「たそがれの人魚像・小さな泡」は、40万ドルからスタートしグイグイ値を上げていき、最終的にノエルが200万ドルで落札。
しかし、ハンマープライスされた直後、会場にギャングラーがあらわれ、コレクションが奪われてしまったのだ。
今回は、コレクションを手に入れるためならば金に糸目を付けないノエルと、ザ・庶民な金銭感覚の初美花が対照的に描かれおり、飛び交うビッグマネーに初美花ちゃんがいちいちいいリアクションを見せてくれた。
本作でコメディエンヌとしての才能を開花させつつある工藤遥の魅力全開回だ。
40万ドルを40万円と勘違いしたり、落札金額200万ドルに驚愕し、卒倒したり。
「に……に……200万ドルって、2億円?(ボンヨヨヨ~ン)」
「気を失う」を表現するために、ここまでベタな効果音を使う番組、久しくお目にかかっていないよ。●能力はしょぼいけど賢いギャングラー登場
ギャングラー怪人・グリスト・ロイド(CV:井上賢嗣)が奪っていったコレクション「小さな泡」の能力は、文字通りシャボン玉を吹き出すという、役に立つんだか立たないんだかビミョーなもの。
攻撃を全回避、ダメージを全回復……など、ここ数回の、チート級のコレクション能力と比べるとかわいそうなほどショボイ能力だ。
しかし、そんなシャボン玉に初美花/ルパンイエローが「わ~シャボン玉~アハハハ」
と浮かれているスキに逃げられてしまった。あ……アホの子!
しかも、落札物が盗まれてしまったというのに、ハイキングウォーキングのQ太郎にちょっと似ているオークショニアからはキッチリ2億円+税を請求されてしまう。
ノエルは「その代わり、所有権は完全にボクの物。
奪われたコレクションを取り戻すための方法も、ものすごくコストパフォーマンスが悪かった。
Q太郎似のオークショニアに45万ドルを支払って、偽オークションを開催してもらい、初美花の想像力で作成した似顔絵から、裏オークションに参加していた金持ちたちを割り出して、偽オークションに呼び出したのだが、そんな苦労をして集めた金持ち連中は結局みんな人間。
じゃあ誰がギャングラーだったのかというと……Q太郎似のオークショニア!
「来ないヤツがいたら、そいつがギャングラーだ」
みたいな話までしていたというのに、結局コイツ!?
Q太郎(グリスト)ったら、自分が犯人だというのに、よくもまあ、犯人をおびき出すためのオークション開催の手伝いをしたもんだ。
そんなリスクを負ってまでも45万ドルが欲しかったのか!? ……まあ、ボクも欲しいけど。
グリストのバトル自体は、特筆すべき事もないくらい弱かったものの(シャボン玉を出すヒマもなかった……)、コレクションを「能力を使う」以外の方法で活用した、なかなかキレ者なギャングラー怪人だった。
ところで、グリストが「小さな泡」をおとりにノエルから詐取することに成功した245万ドルはどこに行ってしまったのだろうか。
ギャングラーの幹部連中も、グリストのこの作戦をメッチャ褒めていたので、ギャングラーの活動資金か何かにでも充てられているのか?
だとしたら、「シャボン玉を出すだけ」という、ギャングラー的にはあまり役に立ちそうにないコレクションを奪うのと引き替えに、ギャングラーにビッグな活動資金を進呈してしまったのでは……!?
自分の小切手から約3億円を使われてしまったコグレさん(温水洋一)も平気な顔をしていたし、ルパン家的には3億円くらい、何てことのない金額ってことか。●咲也×透真×レオタードに大興奮必至!
次回「言いなりダンシング」では、陽川咲也(横山涼)と宵町透真(濱正悟)がレオタード着用で古武術……というかダンスに挑戦。
ボク的にはそこまで心惹かれないものの、大きな女性のお友達的にはタマラナそうな、咲也×透真の新たな関係性が生まれそうだ。
快盗&レオタードだけに『キャッツ・アイ』オマージュなネタなんかも飛び出すのかも!?(今の子どもには意味不明か)
(文と絵=北村ヂン)