ジャニーズは、日本が世界に誇るカルチャー」

 そう自画自賛するのは、関ジャニ∞村上信五である。NHKの海外向けサービス「NHKワールドJAPAN」で11月に先行放送される音楽番組『NHK WORLD-JAPAN presents SONGS OF TOKYO』の公開収録が、11・12日に行われたが、同番組の司会を務めた村上は、次のように語った。



「ジャニーズ事務所の男性アイドルグループは、日本のカルチャーと言えるんじゃないでしょうか。ジャニーズという文化をもっと世界に届けられたら、いろんな可能性が広がりそうだな、とこの番組で改めて感じました」

 同番組は、世界160の国と地域で放送される。村上の発言が、2020年の東京五輪を強く意識したものであることは言うまでもない。

「先頃も、ジャニー喜多川氏が東京五輪に向けた新グループ『2020』の構想をブチ上げたように、ジャニーズは五輪をテコに海外進出を目論んでいますからね」(音楽ライター)

 しかし、ジャニーズが日本を代表する文化というのは、いくらなんでも厚かましいというか、おこがましいのではないか。実際、村上の発言には、「五輪で来た人が、お遊戯を目をすることになるだろ。頼むから、五輪に関わるな」「ジャニーズが日本のカルチャーとか恥ずかしいからやめてくれよ」「悪い意味で、“日本だけ”の文化だな」「ゴリ押し事務所の人間が日本の文化を語るな」といった声が上がっている。


「海外の人たちからすると、ジャニーズのアイドルは村上の関ジャニ∞のように、中年に差しかかろうというのにアイドルを名乗る、歌もダンスも下手な男たちの集団にすぎません。日本では、アイドルに高いスキルを求めないという独特の文化がありますが、そんなものは海外では通用しません。結局、ショービジネスである以上、観る者を感動させるには、歌とダンスのスキルの高さが大前提なわけです。また、文化とは多種多様な個性が切磋琢磨しながら育まれるもの。他事務所の男性アイドルを圧力で潰すことによって、一強体制を築き上げてきたジャニーズは、文化の“破壊者”でしかありません。“日本のカルチャー”などと言ってほしくないですね」(同)

 村上も、自画自賛はほどほどにしたほうがいいのではないか。