“女子中高生の恋愛ソングのカリスマ”として長らく人気を誇ってきた西野カナ。今年でデビュー10周年を迎え、もはや中堅の貫禄を見せる彼女が、11月25日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に出演。
西野は、自身の曲の歌詞が共感を呼ぶ理由について、綿密なマーケティングリサーチを行っているからだと告白。まず、楽曲のコンセプトや設定を書いた企画書を作った後、歌詞を制作。さらにその後は取材を行い、そこでの意見を歌詞に取り込んでブラッシュアップしていっているとのことだった。
このアーティストらしからぬビジネスライクなやり方に対し、ネット上では称賛派とがっかり派で意見が真っ二つに。称賛派は「逆に見る目変わった。正直、思いついたこと書いてるだけだと思ってたんだけど、地道な研究や努力に裏打ちされたものだったんだなぁ」「割り切ってて、脳内お花畑じゃなくてよかったよ」「万人から共感を得るための最適最短の手法 売れる物を作るプロなんだよ」といった、“売れる努力をする姿勢”を指示するという意見が続出。そして、がっかり派は「どうりで薄っぺらい歌詞だと……」「これから曲を出す度にアンケートで作った歌詞かって思われちゃうね」「アーティストなら人がどう思うかより自分の伝えたいことを詞に載せようよ」「完全にビジネスオンリーだな」と、オリジナリティのなさを問題視する意見が多かった。
今回、西野が作詞法を公開したことについて、音楽事務所関係者はこう語る。
「西野さんが作詞にマーケティング法を取っていることは16年に放送された『SONGS』(NHK総合)でも話してますし、今さら驚くことでもありません。あの15年のヒット曲『トリセツ』だって、13年の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが義父から“娘の取扱説明書”をもらったことが話題になり、そこからインスパイアを受けてできた曲だといわれていますからね」
マーケティング、テレビで話題になったネタに便乗……。確かにそういった作り方をするアーティストに対し、「一流」や「才能」という言葉は似つかわしくないように感じてしまうのが一般人というもの。