ジャニーズJr.による東京ドーム単独公演が、8月8日に開催されることが発表された。CDデビュー前のジャニーズJr.のみでの東京ドーム公演は、19年ぶりとなる。


 
「初めてJr.が東京ドーム公演を行ったのは1999年。滝沢秀明今井翼、デビュー直前のなどが在籍していた頃のいわゆる“ジャニーズJr.黄金期”と呼ばれる時代の集大成的なコンサートでした。そして、翌2000年に東名阪でのドームコンサートを開催しています」(女性週刊誌記者)

 約20年前のドームコンサートでリーダー的役割だった滝沢は、昨年いっぱいで芸能界を引退。今年1月から、ジャニーズ事務所の関連会社「ジャニーズアイランド」の社長に就任し、ジャニーズJr.の育成、プロデュースを手がけている。

「現在のジャニーズ事務所は、メリー喜多川副社長&藤島ジュリー景子副社長の親子ラインが完全な主流派。CDデビュー組はこの親子のプロデュース下で活動しているという状態です。
一方、Jr.については、今年から滝沢社長が取り仕切るようになり、主流派とは別セクション扱いになりつつあります」(同)

 滝沢社長には、Jr.をデビュー組と切り離して育てたいという思惑があるとも言われている。

「滝沢社長には、『ジャニーズの本分はステージ上で歌って踊ること』という思いがあるようです。しかし、現在のジャニーズ主流派の売り方は、CDデビューをしたらライブツアーよりもメディア展開を優先し、その結果バラエティータレントのような仕事がメインになってしまっている。滝沢社長はこの現状に納得しておらず、ステージでの活動をメインとした理想的なジャニーズを実現するために、Jr.を育成しているとのこと。今回の東京ドーム公演は、Jr.のレベルの高さを強くアピールしたいという狙いもあるのではないでしょうか」(同)

 ビジネス的にも、デビュー組よりもJr.の方が堅実であるとの見方も強い。

「Jr.はよりコアなファンが支持しており、全体的な規模はそこまで大きくないとはいえ、確実性が高いビジネスなんです。
コンサートをやれば間違いなくチケットは売れるし、グッズもしっかり売れる。しかも、そこまで大々的にメディアで宣伝しなくても、チケットはちゃんと売れる。ローリスクで回すことができるJr.事業の強化はジャニーズ全体の安定につながるというわけです。

 一方、デビュー組は世間的な大ブレークが求められるも、なかなか上手く行かず、不良債権化してくるグループも少なくない。滝沢社長としては、デビューしても未来がない昨今のジャニーズに危機感を抱いていると思いますよ。そういう意味では、滝沢社長がJr.を積極的に売り出しているのは、メリー&ジュリーに対する挑発なのかもしれませんね」(音楽業界関係者)

 現在のジャニーズ事務所主流派に対して、強烈なカウンターを浴びせようとしている滝沢社長。
8月のJr.による東京ドーム公演は、ジャニーズ事務所の今後の方向性を占う重要な分岐点となりそうだ。