「ファッションセンターしまむら」などを展開するしまむらが、6月20日正午をもってファッション通販サイト「ZOZOTOWN」から撤退。これを受け、ZOZOの株価が下落するなど、各所に衝撃を与えている。



 そんな中、前日19日から全国126店舗限定で販売された、高須クリニック・高須克弥院長とのコラボグッズが話題になっている。今回のアイテムは、高須院長の顔写真がプリントされた枕(1,500円)や長座布団(1,900円)、シングルサイズ敷きパット(1,500円)、枕カバー(580円)、シングルサイズ掛布団カバー(1,500円)、シングルサイズ敷布団カバー(1,200円)、インテリアマット(980円)だというが、あまりに直球すぎるデザインに、ネット上では「ごめん、いらない」「落ち着いて寝られない」「NO! 高須!」といった声が相次いでいる。その一方で「ネタとして買う人はいるかも」という指摘もあり、実際メルカリなどでは早くも転売されているようだ。

 しまむらといえば、これまでにもアニメを中心にさまざまなコラボ商品を発売しており、新日本プロレスやユーチューバーのHIKAKIN&SEIKIN、さらにはオカルト雑誌「ムー」(学研プラス)などとの異色コラボも目立つ。

「昨年7月、しまむらはZOZO出店を記念し、ZOZO限定でしまむらのロゴや店舗の外観がプリントされたTシャツを販売しました。なかなかの攻めのデザインでしたが、このダサさが『一周回ってかっこいい』とネット上で話題に。
いまだにヤフオク!やメルカリでは高値で取引されています。今回の高須院長とのコラボも話題性十分で、買わないにしても実物見たさに店舗へ足を運ぶ人は増えそうです」(ファッション誌ライター)

 国内の格安カジュアル衣料品市場をけん引してきたしまむらだが、その人気にも陰りが見え始めている。衣料品メーカーの不良在庫を安く引き取り、「売り切れ御免」で販売、掘り出し物を探す楽しみを消費者に提供していたが、近年は「裏地あったかパンツ」をはじめ自社企画製品の開発に注力。取り扱う商品数を絞り込む”ユニクロ方式”へと舵を切った。これにより“しまむららしさ”は失われつつあり、客離れが進んでいるのだ。そんな中、このコラボ企画シリーズは、他のファストファッションブランドで差別化を図る上でも重要な要素。
今後のコラボに期待したいものだ。