真っ白い肌と、CG並みのメイクで、独自の存在感を発揮するMatt。そのタレントとしての能力を高く評価する業界関係者も多いという。



「ネット上ではその独特のルックスばかりが注目され、イジられてしまうことも多いのですが、バラエティー番組では唯一無二の雰囲気を醸し出して、ひな壇にいるだけで、画面が華やかになる存在。トークも意外とバランス感覚に優れていて、幅広い視聴者に好感度を持たれています」(テレビ局関係者)

 元プロ野球選手である桑田真澄を父に持つMattは、そのミステリアスな私生活を番組で披露することも多い。父親の桑田も取材には協力的で、家の様子の映像も使わせてくれるという話もある。時には“メイクを楽しむMattに優しく話しかける桑田さん”という構図もNGなしでオンエアーできるとも。実は良好な家族関係も含めて、ブレイクする要素は多い。

 最近では、高いお笑いセンスものぞかせ始めている。


「7月14日に放送された『ニノさん』(日本テレビ系)は素人が考えた大喜利のお題に芸人たちが答えるという企画で、Mattは芸人の回答を評価する審査員として登場していました。

 番組の中でMattが試しに答える流れになったんですが、その回答が見事にハマって、大ウケしたんですよ。それこそ回答者として出ていたサンシャイン池崎なんかよりも、断然ウケていた。独特の感性の持ち主ということもあって、秘めたるお笑いセンスが見えた瞬間でしたね。まあ、本職の芸人さんではないのでハードルを上げるとダメになっちゃうかもしれないけど、今後はお笑いのセンスを求めるような企画に起用されることも増えそうです」(構成作家)

 さらに、“癒やし系”としての需要も高まっているようだ。

「ジェンダーレスなタレントさんは、毒舌系と癒し系に分かれるんですが、Mattは完全に後者。
柔和な語り口や笑顔を絶やさないところなどは、“癒し系”として女性の視聴者にも支持されています。そのうえで、SNSでは失礼な発言をした坂上忍に対して、名指しで批判したこともあり、実は芯が強い部分もある。人間的な強さもにじみ出ているということで、“Mattは信用できる”という声も多い。キャラクターは違いますが、“ポストマツコ・デラックス”という評価もありますね」(同)

 業界内での評価がやけに高いMatt。このままジワジワと売れていき、バラエティー界で独自のポジションを築くこととなるかもしれない。