毎年この時期になると音楽業界で話題になるのが、「NHK白歌合戦」の出場者と「日本レコード大賞」の選考だ。

 もっとも、音楽業界最大の賞レースと言われる「レコ大」の方は、過去の選考内容や「週刊文春」(文藝春秋)による買収疑惑報道などの影響もあり、「紅白」に比べると世間の関心は近年薄らいでいる観もあるが、今年は一波乱ありそうだという。

 なんと、あのジャニーズ事務所の所属タレントが、久々に参加する可能性が浮上しているというのだ。

 ジャニーズ事務所といえば、1990年の「第32回日本レコード大賞」において『お祭り忍者』でデビューした「忍者」が、希望していた演歌・歌謡曲部門ではなく、ロック・ポップス部門にノミネートされたことを不服として辞退。以降、“賞レースには参加せず”という大義名分のもとに同賞とは距離を置いてきた。

「ジャニーズ事務所さんのスタンスは一貫していて、あの『SMAP』が03年に『世界に一つだけの花』のメガヒットにより「大賞」の有力候補に挙がった際も、『歌詞の中にあるように“ナンバーワン”を目指すよりも“オンリーワン”を大切に歌ってきた。そのメッセージを貫きたい』との理由でノミネートを辞退したほどですからね」とはTBSの関係者。

 だが、今回に関しては、水面下で意外な動きがあるとか。

「現在、各賞の選考過程の真っ只中なのですが、音楽業界に貢献した功労者ということで今年7月に亡くなられたジャニー喜多川前社長に『特別功労賞』を贈ろうという話になり、ダメ元で授賞式の中継番組を手掛け、同賞を後援しているウチの局サイドがジャニーズ事務所にその旨を申し出たところ、いまだに辞退の連絡がないそうなんです。例年ならどんな内容であれ、この時期にはすでに連絡があるのですが……」(同TBS関係者)

 こうした中、にわかに浮上しているのが来年で活動休止となる嵐と、現在売り出し中のKing&Princeのサプライズ登場だ。

「嵐、King&PrinceともCDの売上は好調ですし、ノミネートされれば実績的に前者が『大賞』、後者が『最優秀新人賞』を受賞しても何ら不思議ではない。『レコ大』自体盛り上がるし、番組を手掛けるウチとしても、視聴率の面でかなり期待が持てますからね。もっとも、その可能性が浮上している理由は、何も期待感だけではない。『キンプリ』に関しては、『レコ大』に大きな影響力を持つ大手芸能事務所の社長に近しい人物がCDデビュー当時から関わる、ジャニーズ事務所の中でも異色のグループですからね。

そうした“縁”も、『レコ大』参加の可能性を高めています」(前出のTBS関係者)

 令和最初の「レコ大」で、サプライズはあるのか!?
 

 

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