ネット上での評価は高いものの、どうにもブレイクしきれていないのが木村拓哉主演のTBS日曜劇場『グランメゾン東京』だ。
11月24日に放送された第6話の平均視聴率は11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、前話から0.8ポイントダウン。
「同作で木村が演じているのは、フランス料理の天才シェフ。本場フランスでの三つ星店でロケを敢行したり、毎回、高級食材が用意されるなど、とにかく制作費がバカ高い。また、TBSとしては4月期に予定されている『半沢直樹』の続編を大ヒットさせるために、今のうちから固定視聴者をできるだけ獲得しておきたいのが本音。その意味でも視聴率の及第点は15%と設定されていましたから、それには届いていない。ここまではわりと予定調和な内容ですが、最終回に向けて、もうひと山欲しいところです」(テレビ誌ライター)
しかし、当の木村はこのドラマがかなりお気に入りの様子だとか。テレビ関係者がこう明かす。
「完全に料理に目覚めていますよ。ドラマには毎回『まかない飯』が登場するのですが、木村は最終回までに自分が作った『まかない飯』を出演者に振る舞いたいとはりきっているようです。実際、家では娘たちが木村の手料理を楽しみにしているそうですよ」
それが高じて、TBSにも思わぬラッキーが転がってきたという。前出のテレビ関係者が続ける。
「TBSとしては、視聴率は“ビミョー”ながらも『食ドラマ』という新ジャンルを開拓できたことで良しとしていた。
昨年10月期の日曜劇場『下町ロケット』は、連ドラから正月SPドラマへつなぐ異例の“年またぎ”をして大成功を収めている。『グランメゾン東京』も、もしかしてこのパターンを踏襲か?