テレビ東京が29日、『水バラ』の番組名で、「ローカル路線バスVSローカル鉄道 乗り継ぎ対決旅」の第2弾をオンエアした。これに大いなる違和感を覚えた視聴者は多いことだろう。
そもそも、同企画は昨年12月25日で“最終回”となった『太川蛭子の旅バラ』で同11月13日に放送したものだからだ。この企画は、同じ目的地に向けて、鉄道チームとバスチームにわかれ、どちらが先に到着するかを競う内容だ。29日の第2弾では、太川陽介、土屋アンナ、内山信二がバスチーム、村井美樹、馬場ももこ、じゅんいちダビッドソンが鉄道チームとして出演した。
『旅バラ』は同4月から、木曜午後6時55分からの枠で、レギュラー番組としてスタート。同5月16日には、2017年1月2日放送分で終了した、太川と蛭子能収の名物コンビによる人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の企画を、若干のルール変更で復活させた。
しかし、『旅バラ』の視聴率は思うように上がらず、5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)を割る回もあった。
ところが、舌の根の乾かぬうちに、『水バラ』と名を変えて、しれっと『旅バラ』の企画が復活してしまったのだ。
「よくよく考えれば、『旅バラ』は、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』以外に、『ローカル鉄道寄り道の旅』『蛭子能収のひとりで行けるかな?』『バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』などいろんな企画がありました。太川と蛭子の冠番組ながら、太川が出演しない回もありました。蛭子が歩けないなら、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は廃止して、ほかの企画でやればいい。
『水バラ』はあくまでも“特番”の扱いだが、2月19日にも放送される予定。もとをただせば、『旅バラ』は太川と蛭子の“名物コンビ”の復活が売りだった。視聴率が伸び悩んだとはいえ、太川のパートナーに蛭子以外のタレントを起用したところで、太川&蛭子コンビ以上の視聴率は期待できないだろう。視聴者の需要を考えると、いずれ『水バラ』に『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』以外の企画で蛭子が合流するのは時間の問題なのかもしれない。