ヒットドラマやヒット映画が作られると、かつては『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(同)がすぐさまパロディにし、我々を楽しませてくれたものだった。しかし、コント番組の数が減るに従い、そうした笑いを見る機会も少なくなっていく。
そんな中、久しぶりに秀逸なパロディを目にした。2月5日放送『チャンスの時間』(AbemaTV)はトム・ブラウンのみちおをリポーターに起用し、彼を亀戸へ派遣。みちおの趣味に直結した、少し変わり種のロケを行ったのだ。
「皆さん、おわかりだと思うんですけど、亀戸といえば……そうです。フィリピンパブです。私もフィリピンパブがとても大好きでですね、月に2度3度は行きます」(みちお)
前口上だけ聞けば、単なる夜のディープスポット紹介に思えるかもしれない。早速、みちおは目当ての店の前に到着した。店の外観を眺めるみちおの表情をカメラはアップで捉える。そして、挟み込まれるは、みちおのモノローグだ。バックには、アコースティックギターが奏でる、味のある曲が流れている。
「なかなか良さそうな店だ。この細長い雑居ビルの2階という立地。不安とワクワク感を一気にあお る。はっきり言って嫌いじゃない」(みちお)
おわかりだろうか? このロケ、実は『孤独のグルメ』(テレビ東京系)のパロディなのだ。ただ、みちおが求めているのはグルメではなくフィリピンパブ。だから、タイトルは「孤独のフィリピンパブ Season1」である。