吉高由里子

 吉高由里子が主演する日本テレビ系連続ドラマ『知らなくていいコト』(水曜午後10時~)の第7話が19日に放送され、視聴率は9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)だった。

 自己最低だった第6話の8.4%から1.1ポイントアップさせたが、第3話の10.3%以外は1ケタ台で、依然苦戦が続いている。

 同ドラマは、数々のスクープを連発する「週刊イースト」の敏腕記者で主人公・真壁ケイト(吉高)が、仕事も恋も絶好調の毎日を送っていたが、シングルマザーとして、彼女を育てた母・杏南(秋吉久美子)が急死。母は最期の言葉で、ケイトの父がハリウッドスターのキアヌ・リーブスだと告げる。しかし、母の遺品からケイトの父は、かつて世間を騒がせた殺人犯の乃十阿徹(小林薫)である可能性が高いとわかってしまう。自身の出生のナゾと父の秘密に迫るとき、人生最大の「知らなくていいコト」にぶち当たり、その人生が大きく狂わされてしまうというストーリー。

 第7話は、ケイトが元カレで動物カメラマンの既婚者・尾高由一郎(柄本佑)といい雰囲気になってキスをして、不倫もどきの展開からスタート。そして、ケイトの上司で特集班デスクの黒川正彦(山内圭哉)が編集部内で、激しく咳き込み、熱を測ってみると40度の高熱。

病院で検査した結果、インフルエンザではなかったが、新型コロナウイルス感染が広がる中での、この描写は視聴者の不安を煽るようなものだろう。

 さらに、ケイトに恨みをもつ女が編集部に殴り込み、ケイトをナイフで刺す。女がトドメを刺そうとすると、居合わせた尾高がかばって、代わりに背中を刺されるという殺人未遂事件が発生するという、とんでもない展開に発展した。

「東出昌大や、鈴木杏樹と喜多村緑郎の件もあり、世は不倫に厳しい目を向けている状況。新型コロナウイルスを想起させるような描写は、このご時世に適切ではなかったかもしれないし、単に『黒川デスクが病欠』とすればいいし、ネット上でも『カットしてもよかったのではないか』といった声で騒然となっています。ましてや女が刃物を持って、一般の会社に乗り込んで人を刺すなんて展開には、正直視聴者は感情移入できないし、ドン引きでしょう。

このような脚本では、なかなか視聴者をクギ付けにすることは難しいのでは?」(テレビ誌記者)

 26日の第8話では、ケイトの元カレで同僚の野中春樹(ジャニーズWEST・重岡大毅)が他誌に、ケイトの父が殺人犯であることをリークして、記事になってしまうという展開になるようだが、果たして視聴者から受け入れられて、1ケタ台から抜け出すことはできるだろうか。