ホリプロ公式サイトより

 TBS局内で、若手俳優・竹内涼真の評価がうなぎ登りになっているという。

 竹内は1月期、同局の看板ドラマ枠「日曜劇場」での『テセウスの船』でプライム帯の連ドラで初主演。

当初は不安視される向きもあったが、視聴率は初回から5話連続で11%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマーク。第6話以降、13.2%→14.0%→15.3%→14.9%と高視聴率をキープ。最終回(第10話)は19.6%と、大台目前まで上げた。全話平均は13.4%で、前クールの木村拓哉主演『グランメゾン東京』の12.9%を上回る快挙を成し遂げた。

「『日曜劇場』では、前クールが木村主演ドラマ。次クールが、待望の『半沢直樹』の続編とあって、いずれも豪華キャストの出演料を始め制作費が膨れ上がっている。

従って、間に入った『テセウスの船』には、高いコストがかけられない。いわば“捨てドラマ”だったんです。

 キャストにもあまり経費をかけられない中で、『グランメゾン東京』以上の視聴率をはじき出したんですから、TBS局内には歓喜の声が上がるのも当然。『キムタクよりコスパがいい』と、主演主演俳優としての評価は完全に逆転しています。同枠で19%以上の高視聴率が出たのは、2018年1月期『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(松本潤主演)最終回(第9話)の21.0%以来、2年ぶりの快挙ですから、そりゃ局内も沸きますよ。これで竹内の評価は急上昇し、“主役級俳優”の座も確立。

次回も同局ドラマでの“主演”が早くも内定したといいます」(テレビ局関係者)

 竹内は17年前期のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で大ブレーク。同時進行となった同年7月期『過保護のカホコ』(日本テレビ系高畑充希主演)では準主役を務め、11.5%の高視聴率をアシスト。その後は、TBSの日曜劇場枠で、『陸王』『ブラックペアン』『下町ロケット2』に、いずれも重要な役どころで出演し、着実にキャリアアップを図ってきた。

 TBSとしては、満を持しての初主演ではあったが、キムタク主演ドラマ以上の結果が出るとまでは想定外だったようだ。

「この高視聴率で、TBSは当然、竹内の他局への流出阻止を図るでしょう。次回の出演ドラマも主演を確約し、出演料アップやバラエティ番組への出演機会を増やすなどして、これまではキムタクが受けていたような“特別扱い”が、竹内を中心に行われていく。

局を挙げて竹内の“抱え込み”にかかるとみられています」(同)

 日曜劇場は、TBSの看板枠とあって、『テセウスの船』がスタートする前は、「賞味期限切れ」「この枠での主演は時期尚早」などとも揶揄された竹内だが、周囲の風評を払しょくして、実績をつくっただけに、次回作にも期待がかかるところだ。