乃木坂46

「Withコロナ」の世界でアイドルグループは生き残れるのだろうか。

 5月20日に乃木坂46、日向坂46がそれぞれ予定していた握手会の延期を発表。

「大型イベントにおける感染リスクの危険性に伴い、6月いっぱいまでの握手会を全て延期」と説明している。

AKB48や坂道グループであれば、握手会は巨大な会場で開かれ、万単位のファンが訪れますから、アルコール消毒やアクリル板くらいではとても対応しきれない。強行すれば、『疫病の恐怖と隣り合わせになってまでやることか』との批判を浴びることは確実。アイドルやファンの健康を考えると、ワクチンが開発されるまで開催は無理でしょう」(アイドル誌ライター)

 いまやアイドルグループにとって、握手会とCD発売はセットなだけに、このままでは新曲が発売できない状況。しかも、握手会なしでCDをリリースした場合、「不都合な真実」が明るみに出てしまうリスクがあるようだ。

「AKB48や坂道グループの場合、CDではなく握手券を買うという側面が強い。

1人が50枚買うということもザラで、その結果ミリオンを達成し、国民的アイドルグループの地位を築いています。音楽業界では握手券がなければ、おそらく売り上げは多くて30万枚、グループによっては3万枚くらいになると囁かれています」(音楽ライター)

 過去には、握手会システムに疑問を持ったグループがある実験を行ったとことがあったという。

「握手会人気の高い人気バンドの『ゴールデンボンバー』です。2014年のシングル『ローラの傷だらけ』は、“音楽性に特化すること”を追求して、あえて握手券など特典を全て排除してリリースされました。すると、前作の『101回目の呪い』の約15.8万枚から、約4.3万枚に急落。メンバーの鬼龍院翔は、自分たちの音楽は特典に勝てないと断定したうえで、『握手券付きの無音CD』を売れば、4.3万枚以上を上回ると結論づけていました」(前出・音楽ライター)

「ミリオン作品」をひっさげて、レコード大賞NHK紅白に出演してきた“国民的アイドルグループ”も、「Withコロナ」では新曲は全て「配信オンリー」となるかもしれない。