『テラスハウス』の件は、NHKのニュースや一般紙でも大きく報じられ、法整備の必要性さえ説かれ始めている。さらに番組がNetflixで全世界に配信されていたことで、批判の声は日本のみならず、世界中から寄せられている。
「『テラスハウス』の最新シーズンはNetflixで世界190カ国以上に配信されていたため、木村花さん死去のニュースは、アメリカやイギリスでもツイッタートレンドの上位に入りました。リアリティ番組は、出演者が激しい誹謗中傷に遭うケースが多く、かねてより問題視されていましたが、日本でも死亡者が出たことで、一気に議論が進みそうです。これから賠償責任の問題も出てくるでしょうし、過去の出演者がヤラセをぶちまける可能性もある。フジテレビは、番組打ち切りでさっさと幕引きしたい考えでしょうが、正念場はむしろこれからですよ」(前出・エンタメ情報誌編集者)
危険な番組演出のツケは、これからたっぷり払うことになりそう。かつては「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズで一世を風靡したフジテレビだが、楽しさを履き違えた代償は、とんでもなく高いものになりそうだ。