「藤井七段はそもそも高校にも行きたくなかったようですが、それを覆したと言われているのが母親です。彼は愛知県でも有数の進学校に通っていますが、中学受験を勧めたのは母親で、『東大に行かせたい』とも言っているとか。ただ、いくら秀才とはいえ週1ペースで対局がある彼が、東大に行くのはさすがに厳しいでしょう。

 そこで浮上するのが早稲田大学です。慶應と共に“私学の雄”と言われる早稲田は近年、人気低下が顕著ですが、将棋に関しては慶應を圧倒。“ひふみん”こと加藤一二三九段をはじめ、丸山忠久九段、広瀬章人八段、中村太地七段など、数多くのタイトル経験者が卒業生です。丸山九段は将棋の一芸推薦での入学ですし、ジャンルは違いますが、囲碁界の若き天才、一力遼八段はタイトル戦をこなしつつ、きっちり4年で卒業していますから、受け入れ体制はバッチリです。

 藤井七段の両親は共に国立大学出身で、とりわけ母親が教育熱心のようですが、早稲田というブランドなら親も納得でしょうし、早稲田としてもあれほどの天才棋士は喉から手が出るほど欲しいはず。しかもプロ棋士は、棋戦を主催する新聞社の人間との付き合いも重要ですが、マスコミには早稲田卒が非常に多いですから、早稲田に行って損はないでしょう」(囲碁・将棋担当記者)

 一芸入試というジャンルは、まさに彼のためにあるようなもの。将棋で鋭い読みを披露する藤井七段は、大学選びでも最善手を選べるだろうか。