嵐の後継者は美 少年か!? “アラフェス”ゴリ押し出演でファ...の画像はこちら >>

 11月3日、のオンライン公演「アラフェス 2020 at 国立競技場」(以下、アラフェス)が配信された。アラフェスは、事前にファンから見たい曲を投票させ、人気があった曲を歌うという“ファン感謝祭”的な催し。

ファンと嵐5人だけで楽しもうという趣旨のため、これまではジャニーズJr.をバックにつけることもなかった。

 しかし今回は、ジャニーズJr.ユニットの『美 少年』などがバックにつくことが事前に発表された。すると「最後のアラフェスを邪魔するな」「ジャニーズJr.のゴリ押しウザい」と保守的な嵐ファンから大バッシングが起こったのだ。

 こうしたファンからの批判を察してか、発表後に櫻井翔が自身のブログで「2008年には、新藤が。2009年の公演には、那須が。浮所が。」と、出演するJr.が入所前にアラフェスを見に来ていたとコメント。本当に嵐を好きでいてくれる少年たちがバックにつくのだから叩かないでくれ……という火消しの意味が込められていたのかもしれない。

 思い起こせば、ジャニー喜多川はその時その時で気に入った少年を、ゴリ押しする癖があった。2014年の『NHK紅白歌合戦』、Sexy Zoneのバックで出演したのは、当時ジャニーによって推しに推されていた関西ジャニーズJr.永瀬廉平野紫耀(現King&Prince)。デビューもしていない2人が肝心のSexy Zoneを差し置いてドアップで映り込み、ファンをざわつかせたことは語り草になっている。

 また、Sexy Zoneのデビューコンサートで、お気に入りのJr.を紹介するコーナーに長く尺がとられたこともあった。デビューするグループには興味がなくなり、新しいジャニーズJr.をガンガンお披露目してきた無邪気なジャニー。

結果、ファンが飽きずに新しい推しを見つけ、沼にハマる……といったことも多かったので、ある意味ではいい戦法になっていたのかもしれない。

 そんなジャニーイズムを継承してか、嵐の最後のライブという大舞台にねじ込まれたジャニーズJr.。嵐ファンからしてみれば、「なんで最後のライブに?」と文句も言いたくなるだろう。しかし、嵐の活動休止後も、ファンには新しい推しを見つけてもらいたい、だからアラフェスでジャニーズJr.を紹介したい、そんな事務所の焦りもあったのかもしれない。

 さて、物議を醸しつつもアラフェス当日は1部前半の「Love Situation」で登場した美 少年。佐藤龍我金指一世那須雄登は、それぞれが憧れていると公言している嵐メンバーと一緒にアップで映るカットがあった。

 そもそも『美 少年』は、嵐のファンを公言するメンバーが多いグループ。佐藤は「相葉くん! 相葉くんかわいい!」と以前からいろんな場面で相葉愛をアピール。金指一世は、松本潤を尊敬していると公言し、金指本人のメンバーカラーはピンクだが、「紫が好き」と松本のメンバーカラーを猛プッシュしている。夏のコンサートのソロコーナーでは案の定、紫の衣装を着用していた。那須雄登は中学受験で慶應に合格、今は慶應大学の学生だ。慶応の大先輩でもある櫻井翔にひときわかいがられ、最近はスーツを買ってもらったと報告していた。

 これだけ嵐愛に溢れた美 少年をバックに採用したのには「ゴリ押しではなく、嵐を本当に好きな後輩をバックにつけてるよ! だから温かく見守って!」というジャニーズの“配慮”を感じなくもない。

 最初の批判もなんのその、実際のステージを見た嵐ファンからは「バックで踊ってる美少年が嬉しそうでいい」「一緒にアラフェス見てるおばあちゃんが『美 少年』気になって検索を始めた」など好意的なツイートが増えた。

 逆風をはねのけて、出しゃばり過ぎず絶妙な塩梅で存在をアピールできた美 少年。今後憧れの嵐のような国民的アイドルに近づけるのか、その成長が楽しみである。

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