なにわ男子

 2020年はジャニーズ事務所にとって、大きな転換となる1年だった。看板グループであるのラストイヤーとなっただけでなく、中居正広手越祐也山下智久が退所、TOKIOの長瀬智也も2021年3月での退所を発表した。

ベテランである少年隊錦織一清植草克秀も年内で退所する。

「さまざまなスキャンダルも含めて、あまりにも大きな動きがありすぎた1年でしたね。昨年、創業者のジャニー喜多川氏が亡くなったことも影響しているのでしょう。あらゆる面で、リセットされた1年だったと思います」(女性週刊誌記者)

 そして、ラストイヤーの嵐も、新型コロナウイルスの影響で予定していた活動がまったくできず、盛り上がりに欠ける幕引きとなった。

「海外公演が中止され、新国立競技場でのコンサートは無観客配信になってしまった。さらに東京五輪の延期により、当初見込んでいた収入もなくなったわけです。ジャニーズ事務所的には、ドル箱グループの嵐が活動休止となるのだから、最後の1年でがっぽり儲ける予定だったはずなのに、それがなくなったということ。事務所の経営にも相当響いてくるでしょう」

 その一方で、SixTONESとSnowManという2つのグループが同時デビューを果たし、未来へ向けた動きもあった。

「2グループは積極的にメディアに露出し、デビューCDの売り上げは両グループ合わせて170万枚超えという記録を打ち立てました。しかし、個人個人は知名度も低く、世間一般での人気がまだまだ。紅白出場を決めたのはいいですが、メンバーの宮舘涼太がコロナに感染したSnowManは、メンバー全員濃厚接触者となり辞退することになってしまった。ジャニーズは最後まで踏んだり蹴ったりですよね……」(同)

 とにかく地獄の展開が続いた今年のジャニーズ事務所。

来年はどういった形で現状を打開していくのか。

「大規模コンサートが開催できない状態が続いてるので、とりあえずメディアで売り上げを出していくしかない。今年は、A.B.C-Z河合郁人がバラエティ番組でブレイクしましたが、ああいった形で細かく稼いでいくことになるでしょう」(テレビ局関係者)

 そして、コンサートが開けないことで、仕事を失っているのがジャニーズJr.たちだ。

「Jr.の主な活動の場所はコンサートと舞台ですが、そのいずれもが通常通りにできない状態が続き、Jr.たちのモチベーションも下がりまくっている。“美 少年”の佐藤龍我が恋愛スキャンダル発覚で活動自粛となったのも、そういった状態を象徴する出来事だと思います。

 このままだと、不祥事を起こすJr.が続出してしまいかねない。そうならないためにも、早くメジャーデビューさせてメディアでの仕事を増やすしかない。ジャニーさんが寵愛していた“美 少年”は次にデビューするともいわれていましたが、今回のスキャンダルで後回しになったはず。おそらく、関西ジャニーズJr.の“なにわ男子”が次にデビューするでしょう」(同)

 混乱ばかりだった2020年のジャニーズ事務所は、今後どう立て直していくのか。なにわ男子が、その役割を担っていく可能性もありそうだ。

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