ぺこぱ松陰寺「報道番組をやりたい」に不安の声 『虎ノ門ニュース』を愛聴、過去にはネトウヨ疑惑も
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サンミュージック公式プロフィールより

ロンドンハーツ』(テレビ朝日系/1月12日放送)における、お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇の発言が物議を醸している。

 本サイトでも既報の通り、この日の『ロンドンハーツ』は芸人たちが自身の「未来予想図」を語る企画。松陰寺は、10年後には世界情勢、日本経済、歴史等などを扱う報道番組に携わりたいという野望を明かし、「『芸人はお笑いだけやってろ』って言われるじゃないですか。それも違うと思ってて。意見は持ってていいんじゃないかって」と続けた。

 これに対し、「政治色が強くなるのはちょっと……」「お笑いに政治を持ち込まないでほしい」といった反発がある一方で、「よく言ってくれた」という反応もネット上では散見される。松陰寺自身も番組内で触れていた通り、日本ではメディアでも世間一般でも、芸能人が政治的なトピックスについて発言することを忌避する空気が蔓延している。そこに違和感を覚えている人からすれば、松陰寺の発言は歓迎すべきものだったのだろう。

 ただし、ここでひとつ注目したいことがある。2019年の『M-1グランプリ』決勝でぺこぱが一躍注目を集めた直後、ネット上でボヤ騒ぎがあった。松陰寺がかつてツイッターで「靖国神社に参拝した」と投稿していたのが発見され、5ちゃんねるで「ぺこぱの人、ネトウヨだったのかよ」とスレッドが立つ事態になったのだ。

「靖国神社に参拝=ネトウヨ」ととらえるのは短絡的かもしれない。だがこの件に着目して松陰寺のツイートをさかのぼってみると、興味深い事実が浮かび上がってくる。

 ひとつめのツイートでは「虎ノ門ニュース見なきゃ!」と書いている点に注目したい。虎ノ門ニュースとはDHCテレビで放送されている『真相深入り!虎ノ門ニュース』のこと。自社サイトにおいて在日朝鮮人に対する差別的な文章を吉田嘉明会長兼CEOの署名入りで発表し、昨年末に大炎上したDHCの100%子会社・DHCテレビジョンが制作するネット番組だ。

 炎上した前述の文章は「ヤケクソくじについて」と題されたものだったが、この「ヤケクソくじ」は『虎ノ門ニュース』の中で行われている現金プレゼント企画のことである。

『虎ノ門ニュース』や、同じくDHCテレビジョンが製作していたネット番組『ニュース女子』は以前から差別的表現を繰り返しており、問題視されてきた。『ニュース女子』はTOKYO MXで放送されていた2017年、番組内での発言が問題視され、BPO(放送倫理・番組向上機構)から「重大な放送倫理違反があった」と人権侵害を認定されているほどだ。

 2つめのツイートにある「青山繁晴さん」は、現・参議院議員(自民党)の青山繁晴氏だろう。かつては『虎ノ門ニュース』のレギュラーメンバーでもあった(昨春にケンカ別れした様子だが)。現在でも、ネトウヨの中核として悪名高い「チャンネル桜」のYouTubeチャンネル「SakuraSoTV」に定期出演している。

 松陰寺のツイートはいずれも3~4年前のもので、現在もこうしたコンテンツに親しんでいるかどうかは不明だ。現在の彼がネトウヨであるとは、これだけではもちろん言い切れない。

 だが、ぺこぱといえばブレイク以来「人を傷つけない笑い」という言葉とともに語られてきたように、はっきり言ってしまえばリベラル層から支持されている芸人だ。冒頭で触れたような、今回の『ロンハー』での発言を歓迎しているのもそうした層だと考えられる。もし、いつか松陰寺がネトウヨ的な思想をチラ見せしたとき、それでも「芸能人が政治について語るのは喜ばしい」と言えるだろうか。

『ロンハー』で松陰寺は「最終的に(ウーマンラッシュアワー)村本みたいになるんちゃうの?」とFUJIWARA藤本敏史からツッコまれ、「違います! 全然違う場所ですあの人とは」と切り返していた。村本は『THE MANZAI』(フジテレビ)で原発問題や沖縄の米軍基地問題に触れる漫才で物議を醸すなど、どちらかというと左翼的な思想に基づく発言が目立つ。松陰寺にしてみれば、そういう意味での「全然違います」だったのだろうか。