
「国立大学が新型コロナウイルスの増殖を100%阻害する物質を発見した」というニュースが大きな話題を呼んでいる。テレビのワイドショーでも取り上げられ、SNSなどでも多くの書き込みが行われている。
国立長崎大学の北潔教授の研究チームは2月9日、「5-アミノレブリン酸」と呼ばれるアミノ酸を用いて、新型コロナウイルスの培養細胞における感染実験を行った結果、強い感染抑制効果を発見したと発表した。(参照:長崎大学「5-アミノレブリン酸(5-ALA)による新型コロナウイルス感染症(
この研究は2月8日(日本時間)、国際学術誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に正式に掲載された。(参照:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006291X2100156X)
研究チームは、「5-アミノレブリン酸(5-ALA)は、天然で合成されるアミノ酸であり、その高い生物学的利用能から抗がん療法や健康食品など、さまざまな目的で使用されている。この研究で、5-ALAが新型コロナウイルスの感染を培養細胞において強力に抑制することを示した。この抗ウイルス効果は、明らかな細胞毒性無しに、ヒト細胞と非ヒト細胞の両方で認められた」としている。
記事の結論はその通りです。