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 台湾の複数のメディアは、元卓球女子日本代表の福原愛(32)の夫で、台湾出身の卓球選手・江宏傑(32)が台湾高雄地方法院(地方裁判所)に、福原との離婚を請求したことを伝えている。

 今年3月、週刊誌で福原の不倫疑惑が報じられたことや、福原が離婚を希望していることなどがセンセーショナルに報じられ、おしどり夫婦として知られていた2人の急展開は、日本や台湾、中国でも連日報じられてきた。

 台湾民視新聞網(4月26日付)は、今後の離婚協議で、親権争いと福原による不倫行為に対する慰謝料請求が大きな議論になることを報じている。中国や台湾のネットユーザーの意見も、真っ二つに分かれており、中国人ネットユーザーからは福原を支持する声が、台湾のネットユーザーからは江を支持する声が寄せられている。

 一方、今回の出来事をきっかけに中国や台湾からは、なぜか日本社会に対する不満の声も目立つようになっているのだ。

 日本人である福原に対し、日本のメディアやネットユーザーから厳しい声が寄せられていることについて、中国からは「日本社会は女をイジメるのが昔から好きなんだよな」「日本は男の不倫や浮気には寛容なのに、女が同じことやると徹底的に叩く」「日本社会の女性の地位はインドと同じくらいだ。こんな窒息社会にいるより愛ちゃんは中国で伸び伸び暮らしてほしい」など、福原の不倫疑惑を報じたメディアや、それに対して異論の声があがらない日本社会への批判の声が集まっている状況だ。

 そして、これまで福原に対する批判で盛り上がっていた台湾のネットユーザーからも、日本へのバッシングが巻き起こっている。

「福原の行動は江をバカにし過ぎている。子どもと親の面倒を夫に見させて自分は男とデートなんて。日本人は台湾人を下に見ているのでは?」「日本は台湾を植民地にした時から台湾人を格下に見てきた。日本人の福原が台湾人の江に対してこんな無礼な態度をするのも、日本人のそうした思いが心の根底にあるからではないか」など、福原への非難が日本人全体への非難へと拡大しつつあるのだ。

 中華圏では、まさに日本人を代表する存在だった福原愛。彼女のスキャンダルのインパクトは余りにも大きい。