韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』から生まれた日韓合同ユニット・IZ*ONE。2018年から活動をスタートさせたが、この4月28日に当初の予定通り2年6カ月の期間満了をもって活動を終了した。
30日には日本人メンバーの宮脇咲良、本田仁美、矢吹奈子が韓国から帰国。出発の韓国・仁川国際空港には多くの取材陣とファンがつめかけ、彼女たちを見送った。現地記者の話。
「IZ*ONEはデビュー曲からヒットを連発、日本でも韓国でも大きな話題となりました。デビュー当時から活動期限があったわけですが、あまりの人気ぶりに解散阻止を掲げた署名活動が行われるほどだったんです。途中、彼女たちを輩出したオーディション番組『PRODUCE 48』の投票操作疑惑が取り沙汰され、活動休止の憂き目にもあいましたが、熱心なファンに支えられ最後までトップスターとして駆け抜けました。人気絶頂のうちに解散するとあって、悲しむファンも多いですが、有終の美という見方もできます」
帰国した日本人メンバーたちは、48グループ(HKTとAKB)の活動に復帰すると見られている。しかし一方で、「もうAKBの活動は難しいのではないか」と不安視する声もある。レコード会社関係者の話。
「正直、K-POPの世界でスター扱いされてきたあとに、日本のアイドルに戻れるのか? と不安視する声は少なくないですよ。K-POPは女性ファンも多く、また、彼女たちのビジュアルも“女性受け”するK-POPらしい見た目に変わりました。しかし、これが実は従来の男性AKBファンの一部から不評なんですよ。
見た目だけの話ではない。彼女たちが日本から離れている2年の間に、AKBやHKTはすっかり勢いが衰えてしまった。
「勢いが落ちているAKBからしたら、IZ*ONEの人気にあやかって帰国組3人をセンターに据えて曲を出したら話題にはなるでしょうね。しかし、やっぱり本人たちにとってはなかなかきついんじゃないかと思いますよ。人気絶頂のK-POPスターから、落ち目のAKBに戻るというのは“都落ち”するようなもの。特に宮脇は韓国でかなり人気なので、日本だけの活動にとどまるのはもったいない。ここは思い切ってHKTを卒業して、ソロアーティストとして日韓で活動するのがいいんじゃないかという気もする。本人たちの意思次第ですが、韓国で培ったスキルと人気を最大限にいかせる選択をするんじゃないかな」(同)
果たして、宮脇、本田、矢吹の3人はどんな道を選択するのか。その動向に注目だ。