10月4日から、元NHKの大越健介氏をメインキャスターに据えた新生『報道ステーション』(テレビ朝日系)が予想外に低迷しているようだ。
同番組は同1日まで、月曜から水曜が小木逸平アナと徳永有美アナ、木曜と金曜が富川悠太アナと森川夕貴アナがMCを務めていたが、同4日から月曜から木曜まで大越氏、小木アナ、2年目の渡辺瑠海アナ、金曜が富川アナと徳永アナの体制に変更となった。
大越氏はNHKでの政治記者を経て、ワシントン支局長を歴任。10年春から5年間、NHKの看板報道番組『ニュースウオッチ9』のMCを務めたベテランで、今年6月いっぱいで同局を退社。報道キャスターとしての知名度はバツグンで、テレ朝上層部は“一本釣り”に成功したわけだ。
しかし、新体制になって1カ月が経過したが、視聴率的には意外にも低迷が続いている。大越氏の就任初日(10月4日)の視聴率は11.6%(ビデオリサーチ調べの世帯視聴率/関東地区、以下同)で、旧体制の最終日(同1日)の12.2%、その前日(9月30日)の14.0%と比べると落ち込んでいる。ただ、大越氏は“持っている”というべきか、就任直後の10月7日の放送中には関東地区で大きな地震が発生したことで放送を延長し、15.1%の高視聴率を獲得。その後も自民党総裁選、衆院選と大きな出来事が続いていたが、そのわりに“大越効果”はなかなか見られず、トータルで見ると視聴率は微減状態が続いているようだ。