11月29日、NHKは東京・渋谷の同局で、嵐・松本潤が主演する2023年の大河ドラマ『どうする家康』の出演者発表会見を行った。
「驚いたのは、岡田准一が出演すること。
発表された他の共演者も、ムロツヨシ、阿部寛、有村架純と、いずれも松本と親交がある俳優陣だ。
「ムロとは共通の友人である小栗旬の結婚を機に意気投合。ムロは嵐ファンでもあり、松本は嵐のコンサートの演出について感想を聞くなど、親友といえる関係です。阿部は2008年の松本主演映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』で共演。嵐の番組にもたびたび出演していました。有村にいたっては、2014年の月9ドラマ『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)、2017年の映画『ナラタージュ』に続いて松本とは3度目の共演です。初の大河主演にナーバスな松本をサポートするかのような布陣ですね」(前出・テレビ誌ライター)
NHKといえば、昨年の『NHK紅白歌合戦』では“ジャニーズ枠”が7組まで拡大し、ジャニーズとの蜜月が囁かれたが、今年は5組だったことも話題になった。
「昨年は嵐の活動休止前ラスト出演となることやジャニー喜多川氏の追悼企画などもあったため特例となったのでしょう。2012年以降はほぼ5組で固定されていたので、ジャニーズ枠が“減少”したわけではありません。
しかし、NHK内ではこうしたジャニーズシフトに眉を潜めているスタッフもいるという。
「大河ドラマといえば、これまで芸能界の大御所や重鎮、ベテランの本格派俳優が存在感を見せ、それが中年層に支持されてきましたが、NHKとしてはとにかく新しい視聴者を取り込みたい。吉沢亮を主演に据えた現在放送中の『青天を衝け』はわかりやすい例でしょう。実力派が脇を固めつつ、積極的にフレッシュな新しい風を吹き込もうとしている。『リーガルハイ』(フジテレビ系)や『コンフィデンスマンJP』(同)で知られる古沢良太の脚本となる『どうする家康』は、さらなるチャレンジとなるはず。しかし、わかりやすく話題性を狙ってジャニーズをどんどんキャスティングしていけば、民放のように“ジャニーズ依存”になり、紅白、朝ドラ、大河と乗っ取られていく可能性もあります。公共放送としてはあってはならない姿でしょう」(前出・業界関係者)
NHKとジャニーズの関係はさらに強固となっていくのだろうか。