なにわ男子の道枝駿佑が主演を務める日本テレビ系日曜ドラマ『金田一少年の事件簿』が4月24日にスタートしたが、初回の世帯平均視聴率が7.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。日テレのドル箱シリーズの新作だけに、期待外れの結果と言えそうだが、道枝を擁護する声は根強いという。
同名の人気マンガを原作とした『金田一少年の事件簿』は、KinKi Kids・堂本剛の主演で1995年に初めて実写化され、以降人気シリーズに。これまで主人公・金田一一(きんだいち・はじめ)はいずれもジャニーズのトップアイドルが演じており、”初代”以降も、嵐・松本潤、KAT-TUN・亀梨和也、Hey! Say! JUMP・山田涼介が務めてきた。当然、道枝にかかる期待も大きかったが……。
「堂本剛主演の初代は2シリーズとも全話平均で20%超えという大ヒットで、劇場版も製作されるなど一世を風靡しました。以降も、初代ほどではないが視聴率はまずまず好調で、日テレとジャニーズ事務所にとっては伝家の宝刀。昨年11月のデビューシングルが初日だけでハーフミリオンを達成するなど圧倒的な勢いを誇るなにわ男子のエース、道枝を主演に据えたこともあり、初回2ケタは期待していたはず。
過去シリーズを知る世代からは、やはりと言うべきか、初代の堂本版と比較したコメントがネット上に多く書き込まれている。
「堂本版では、決めゼリフの『じっちゃんの名にかけて!』を言う際にタメを作ったり、カメラワークや効果音で派手な演出となっていましたが、道枝版はさらっとした感じだったことに物足りなさを感じた人もいたようです。
もっとも、ドラマ制作会社関係者は、そもそも2ケタ発進を期待するほうが間違っていると指摘する。
「日テレの日曜ドラマは『今日から俺は!!』や『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』『あなたの番です』といったヒットも生んでいるが、2020年以降はひとケタも当たり前の枠になっており、特に昨年は『ボクの殺意が恋をした』が全話平均5.3%と、同枠の歴代ワースト記録を更新。『あな番』スタッフが再集結した『真犯人フラグ』も2クール放送して最終回になってようやく2ケタに乗ったというレベルで、全話平均7.7%だった。日テレのGP帯ドラマはどれも苦戦しているが、特に日曜ドラマは低迷が顕著。
5月1日に放送予定だった第2話は、4月23日に発生した知床観光船沈没事故を受けて急きょ放送延期となり、5月1日は堂本剛の初代金田一シリーズのエピソードが代わりに放送されるという。ますます偉大な先輩と比較されてしまうことになりそうな道枝は不運としか言いようがないが、演技力には定評があるだけに、五代目として新たな金田一像を築いてほしいものだ。