『乃木坂工事中』(テレビ東京系)公式YouTubeチャンネル 【公式】「乃木坂工事中」# 359「5期生 PR大作戦③2022.05.08 OA より

 5月8日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)では、「5期生 PR大作戦③」をオンエア。今回は学業の都合のため、公開が遅れてしまった池田瑛紗、岡本姫奈、川崎桜(※「崎」は正式には「たつさき」)の3名が登場した。

 ちなみに、「5期生 PR大作戦」の放送以前に活動を自粛した中西アルノは、今回も収録には参加していない。別収録で差し込まれることも可能性としてはあったが、今回に関してはそのようなことはないようで、中西アルノのPR大作戦はなし、もしくは後日という形になるのだろう。きっと見たいファンも多いだろうし、可能であれば「乃木坂配信中」などで公開してほしいなというのが個人的な思いだ。

 

岡本姫奈のバレエの実力が明らかに!

 これまでと同様に、先輩と5期生メンバーがペアとなり、まずはPRに使える時間をゲームの勝敗で決定。長いPR時間を獲得すれば、それだけ多くのことをアピールすることができるが、今までの流れを見ると、時間が多ければ多いほど印象的なアピールかといえばそうとも限らない。たとえ1分間のPRでも、奥田いろはや井上和は強烈なアピールポイントをもっていた。

 今回ペアを組むのは遠藤さくらと川崎梅澤美波と岡本樋口日奈と池田の3組。行われたゲームは、5期生が先輩の顔にふせんを貼っていき、その数を競うというもの。まだ親交を深めきれていない先輩の顔面にどれだけ遠慮せずにふせんを貼り続けられるかというところがキモだろう。

 番組初出演ということで3人とも緊張が顔に出ていたが、3人の個性が表れていたのが面白かった。川崎はおしとやかなイメージそのままに遠慮がちに貼っていたのに対して、岡本は梅澤の顔に臆することなくバシバシと貼っていたし、最後には梅澤の目元にふせんを残してしっかりと笑いをとっていたのもよかった。池田も几帳面に均整のとれた貼り方で芸術センスが発揮されていた。

 勝負の結果、5分のPR時間を獲得したのは岡本と梅澤ペア。愛知県出身の岡本はよく三河弁が出てしまうことから、「ひなだに」とあだ名がつけられているらしい。5期生とはすっかり打ち解けているようで、ドキュメンタリー映像でも五百城茉央と仲よさげに戯れていたのが印象的だった。

 そんな岡本は小学1年生の頃から12年間続けていたバレエが特技。しかも、日本のトップクラスのみが行けるロシアのバレエ団への留学が決まっていたのだそう。実際にスタジオでバレエの踊りを披露していたけれど、ひと目見ただけでもわかる身体の柔軟性だった。

 岡本は、5月2日に初更新した5期生ブログで、初めてコンクールで賞を取った「スワニルダのバリエーション1幕」をお見立て回で披露したことに触れ、「踊りは凄く衰えていましたが自分らしい踊りが出来たのではないかと思っています」と綴っていた。彼女がバレエと真摯に向き合ってきたことがよくわかる一文だが、乃木坂46でもしなやかなダンスが求められる楽曲も多いので、岡本の柔軟性は必ずや生きてくるだろう。

 続いては岡本が自分で考えてきたという「めくってドン!早言いワード対決」が行われた。簡単な思考力と瞬発力の両方が試され、面白そうなゲームだったが、予想以上に盛り上がらずに終了してしまったのが惜しかった(岡本が思ったよりも弱すぎたのが原因だろう)。負けた岡本には罰ゲームとして、苦手というオリーブを食べてもらうことに。オリーブを「タイヤ」と言ったり、嫌いな食べ物にも関わらず「初めて食べました」と言ったり、少し天然な一面も垣間見られた。

 最後にはバレエのダンサーがスジを切るという話になったが、筆者はバレエの知識がまったくないので、岡本の「ストレッチでスジを全部切る」という話が驚愕だった。

 3分のPR時間を獲得した池田瑛紗と樋口日奈ペア。池田の名前である「瑛紗(てれさ)」の由来が気になっていたが、本人いわく「特にない」とのことだ。

 美大を目指すために予備校に通っているという池田は、特技として鉛筆削りを披露してくれた。鉛筆を削る手元を映しながら、池田が過去に描いた絵を発表していたのだが、これがかなりうまい。5期生は井上和も絵を特技にしているように、絵の上手なメンバーが揃った印象だ。

池田、井上に限らず、一人ひとりが何らかの個性を持っていて、本当にすごいなと思わせられる。

 さらに池田は、どんな絵でも美術用語を使って講評できるという美大志望生らしい特技も見せてくれた。とはいえ、講評対象の絵がどれも乃木坂46の“画伯”が描いた強烈すぎるものばかり。なぜこのチョイスだったのだろうか……。

 齋藤飛鳥が描いた伝説の小さなカエルに対しては、「構図が完成してます!」と高く評価。池田いわく「三分割法」を意識した構図になっているらしい。

さらに「筋肉が発達しているカエルの後ろ足を描けていれば完璧」と、アドバイスも忘れていない。画伯が描いた強烈な絵を真面目かつポジティブに講評しているのがあまりにもシュールで面白かった。次の与田が描いた有名なラクダ(?)のイラストへの講評も切れ味抜群だった。

 最後に、樋口との共通点として、池田は「髪が伸びるのが早い」「目薬を手を使わずにさせる」「痛みに強い」ことを挙げた。足つぼマットの上で目薬をさすという変わった特技を披露するも、日村勇紀からは「コレ、やんなくてよかったやつ」と酷評されるハメに。それでも絵の才能はピカイチなので、これから活躍する機会も多いはずだ。

 ブログでも自分を「人見知り」と評していた池田は終始緊張している様子で、『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)で見せたアイドル然とした姿や、『第2回 5期生お見立て会』での『仮面ライダー電王』の変身モノマネが本放送では見られなかったのが残念だった。5月7日にABEMAで放送された『乃木坂4.6時間TV』の「一言 演技力チェック」では、「好きだよ」の演技を披露するなど、少しずつ新しい一面も見せているので、今後も楽しみだ。

 最後は川崎桜と遠藤さくらの「さくら」ペアが登場。ドキュメンタリー映像ではオーディションを受けたきっかけに遠藤の名前を挙げていた川崎だが、そんな2人がペアを組むのは運命的である。同じ名前であることからニックネームに悩んでいることを明かすと、設楽統がすかさず「ポキちゃん」という川崎の要素ゼロのニックネームを命名。川崎と関係ないとなれば、一体どこから来たニックネームだったのだろうか?

 そんな川崎は小学2年生からフィギュアスケートを習っており、“回転に強い”らしい。スタジオで目が回らないか検証することになったが、あえなく時間切れとなってしまった。しかし、バナナマン「見たい」ということで特別に披露することに。三半規管の強さはいかほどかという期待を尻目に、目を回してよろけてしまう川崎。これには設楽からも「ちょっと目、回ってる」とツッコまれていた。20回転もしてよろけるだけでもすごいけれど、やっぱりフィギュアスケートの回転とはまた違うものなのだろう。

 最後は「ニックネームをどうするか」問題の話になり、設楽から改めて「BKS」はどうかと提案されると、川崎は「はい」と即決! 反応を見るに「BKB(バイク川崎バイク)」から取ったニックネームだとはおそらく気づいていない様だ。個人的には、賀喜遥香が提案した「らーちゃん」が、先輩の「さくちゃん」と差別化もできて一番よかった気がする。結局番組内では決まらなかったニックネームだが、川崎が担当した5月5日のブログでは「さくたん」と呼んでくださいと綴っていた。これからのアイドル活動においても重要なニックネームの問題が解決されてよかった……! これから「さくたん」の愛称が広まっていくことだろう。

 川崎に関しては、今回たった1分のPRということもあり、他の5期生と比べても個性が発揮できていないのが心残り。落ち着いたイメージとは裏腹に、ブログでは絵文字をいっぱい使って長文で自分をアピールしていたのが印象的だった。川崎もこれからゆっくり、自身の魅力を伝えてくれたら嬉しい。