業界の“因習”が変わる時?
5月18日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に広瀬すずがゲスト出演したが、ある場面がネット上をざわつかせた。
「番組では広瀬がフジテレビに初出演したドラマとして、2014年放送の『ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~』を紹介。
フジテレビだけでなく、テレビ局のジャニーズサイドへの過剰な忖度は最近でも見受けられたという。
「4月25日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)はさらに露骨だったため、炎上騒動に。この日は、女優の川栄李奈がゲストとして登場し、人生の転機になった出演作品として、当時関ジャニ∞のメンバーだった錦戸亮が主演を務めたドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)を挙げたのですが、番組のナレーションではなぜか『満島ひかり主演の学園ドラマ』という説明で、ドラマの番組ビジュアルを模したイラストからも錦戸は不自然に消されていた。これには“改ざんがひどい”とネット上が大荒れとなり、その影響か、翌日には『都合により配信を停止しました』としてTVerでの見逃し配信が突如停止。
こうした中、来年1月期に放送予定の草彅剛主演ドラマにも不安の声が出始めている。関西テレビ制作・フジテレビ系列での放送となっているからだ。
「現在、同じくカンテレ制作枠で放送中の広瀬アリス主演『恋なんて、本気でやってどうするの?』は、フジテレビによるドラマ出演者の対決特番『春の番組対抗タイムリミットバトル ボカ―ン!』に月9ドラマなどと並んで呼ばれていたことからも、カンテレ制作であろうと“フジテレビのドラマ”であることには本来変わりないはず。それだけに今回の『TOKIOカケル』における“対応”は首を傾げるもので、これがジャニーズ事務所への忖度によるものならば、元SMAPの草彅による番宣出演は難しいことが予想されます。しかし、ドラマの番宣で主演の不在が続けば明らかに不自然。番宣そのものをやめればいい話ですが、番宣はCM出稿している企業や事務所に対して『しっかり宣伝していますよ』とアピールするためにやっているという側面も強く、番宣稼働ゼロというのも局サイドとしては難しい。
番宣ナシでドラマが成功すれば、“忖度”を貫いたフジテレビはいい恥さらしとなりそうだが、はたして……。
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