『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)公式YouTube「【発掘!ニッポン なかまる印】のその後に・・・# 5

『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)のコーナー「発掘!ニッポン なかまる印」リポーターであるKAT-TUN中丸雄一の奮闘を見守るこの連載。

 しかし、6月23日に中丸の新型コロナ感染がジャニーズ事務所から発表された。

ということは、「なかまる印」リポーターの代役が必要ということ。前回の25日に白羽の矢が立ったのは、NEWSの増田貴久だった。彼がまた、よかったのだ。明るいし、しゃべれるし、無鉄砲なほど元気がいい。

※前週はNEWSのまっすーが駆けつけてくれた
『旅サラダ』コロナ欠席の中丸雄一、代役は“親友”NEWS増田貴久! 男の友情がアツかった『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)のコーナー「発掘!ニッポン なかまる印」リポーターであるKAT-TUN・中丸雄一の奮闘を見守るこの連載。しかし、一大事である。6...

『旅サラダ』中丸雄一の代役・勝俣州和のデカ声ロケにSNS湧く!「ファン0人説」も返上か
『旅サラダ』中丸雄一の代役・勝俣州和のデカ声ロケにSNS湧く!「ファン0人説」も返上か
日刊サイゾー2022.07.09

 さて、翌週の7月2日はどうなる? この日もまだ、中丸の復帰は間に合わないと見られている。さらに、1日にはKAT-TUN・上田竜也の新型コロナ感染も発表された。上田に代役は頼めないのだ。

 きっと、ジャニーズ事務所から誰かが代役としてやって来るのだろうけど……。

亀梨和也勝俣州和、イニシャルが「K.K」で一致する因縁

 今回のリポート場所は「なかまる印」が始まって以来、2度目の福島県(1度目は4月16日放送回)である。MC・神田正輝が中継先のいわき市に声を掛けると、現れたのは赤いつなぎを着た男性。

後ろを向いているから、誰かはまだわからない。でも、脚の部分を見ると裾を切ってハーフパンツになっているのだ。はて、よく見ると、いつもいるはずのあの人がスタジオにいない。

「ど~も~! KAT-TUNの勝俣です。KAT-TUNの『K』は、勝俣の『K』でございますー!」(勝俣)

 その手があったか! スタジオからいつも野次を飛ばし、ロケを盛り上げてくれた勝俣が、「なかまる印」で代役を務めるのは胸熱である。しかも、勝俣は過去に「俺のひとっ風呂」なるロケコーナーも担当していた手練だ。

 よく考えると、この日は8時間にわたる音楽特番『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)の生放送があった。ジャニーズの主力は幕張メッセに出ずっぱりである。リハもあるだろうし、物理的に福島に来ることは不可能。確実にスケジュールが押さえられ、かつ安心して生中継を任せられるタレントとして、勝俣は最もしっくりくる人選だった。

「KAT-TUNの『K』は、勝俣の『K』です」という自己紹介も、エスプリが効いている。苗字だけじゃないのだ。

亀梨和也のイニシャルはK.Kで、勝俣州和のイニシャルもK.Kである。KAT-TUNから「A」「T」「T」が抜け、「U」「N」が療養中で、唯一万全なK.Kとばっちり被っているのだから、もはや運命的だ。

 さらに、中丸と勝俣(元CHA-CHA)は“アイドル繋がり”でもある。「KAT-TUNの『K』は、勝俣の『K』!」と言いながら、つなぎの背中にはデカデカと「なかまる印」と書かれているし、因縁がありすぎてもうよくわからない。

 あと、勝俣に赤いつなぎが似合っているのだ。この日のために、つなぎの短パンバージョンがわざわざ作られたのだろう。勝俣のブレなさに感服だし、裾を切って作り直したスタッフのきめ細かさはご苦労様だ。

 中丸不在の間、気候はすっかり暑くなった。だから、今度は中丸もこのつなぎを着て出ればいいのに……と思ったが、マネージャーの意向で中丸には“短パンNG”が貫かれているらしい。事務所レベルの話である。いろいろな意味で、今回はレアだ。

 この日、筆者は『旅サラダ』を寝起きで見ていたのだが、少々圧倒されてしまった。

勝俣の声にである。寝ぼけた状態だと、勝俣の元気の圧がひときわ強く感じられる。ロケ先でもスタジオのやかましさそのままだった勝俣の声量。

 調べると、勝俣は57歳だ。いつまでも少年みたいだから、いざ数字で表されると驚きが大きい。そろそろ還暦なのにこの元気である。

 声だけでなく、ロケ回しの圧も強い。今回はいわき市の漁港を訪れ、同地名物のウニを紹介するという趣旨のようだ。地元の漁師である新田さんに、勝俣が質問した。

勝俣 「新田さん、これは何ですか?」
新田 「これはウニですね」
勝俣 「これはいわき市の名産の、福島で捕れたムラサキウニですね!」

 勝俣の声量と新田さんの声量があまりに違いすぎて、新田さんの声がほとんど聞こえないのだ。しかも、望み通りの回答が返ってこないと、自ら正解を発表する合理的な回しである。

 終始、このペースでロケは進んだ。

用意されたスペースに並んでいたのは、「ウニの貝焼き」。ホッキ貝の上に4~5個分のウニを盛り付けた贅沢な一品だ。このメニューを前に、スタジオゲストの三代目J Soul Brothers・山下健二郎に勝俣は声をかけた。

勝俣 「ゲストの山下君に問題を出したいと思います! 山下君、福島で魚釣ったことあります?」
山下 「あります!」
勝俣 「何釣りました?」
山下 「僕は、そのときは真鯛を釣りました」
勝俣 「福島の海は本当に大きな魚が捕れますから。じゃあ、問題です! このウニの貝焼き、ひとつおいくらでしょう?」
山下 「さっきの質問とまったく関係ない(苦笑)」

 ビタイチ脈略がない勝俣と山下の会話。山下は困惑しているのに、圧の強さで構わずロケを進行する勝俣。彼のペースは、タレント相手だけでなく一般の方を前にしても変わらなかった。「ウニの貝焼き」は、係の人がピンセットのような器具を使い、ウニをみっちり盛り付けることで出来上がる。細かい手作業が必要なのだ。

勝俣 「これ、1番気を付けていることはどういうことでしょうか?」
係の人 「(ウニを)傷つけないように」
勝俣 「作業で扱ってるの(ピンセットのような器具)は、医療器具なんですって」
三船 「『ドクターX』みたいじゃないですか!」
勝俣 「“いわき市の米倉涼子”って言われてますから。ねえ!? じゃあ、一言お願いします。失敗することもあるんでしょ?」
係の人 「ありますけど……基本、失敗しないので」

 タレントでもなんでもない市井の人に、「失敗しないので」の無茶振りをする勝俣。

中丸がレギュラーになって以降、かなりポップになった『旅サラダ』のロケだが、勝俣が担当した途端、一気に殺伐感がマシマシになるのだから感無量だ。

 係の人が盛り付けてくれた「ウニの貝焼き」が、無事に焼き上がったらしい。これを、勝俣がいただく。

「いただきまぁーす! ……んまぁーーいっ! 火を入れると、香りも味も上品になってくるんですよね。ホアグラみたいですよ! ホアグラ!!」(勝俣)

 ウニを食べているのに、おいしさを表現するために「フォアグラみたい」と表現するのはいかがなものか? まるで、食材としてウニがフォアグラより劣っているような褒め方である。あと、フォアグラのことをなぜか「ホアグラ!」って言ってるし。

 まだ食べる。ウニの貝焼きを口にした後、地元の名酒をグイッといくのだ。マリアージュである。これが、いかにもおいしそうなのだ。

「最高だねーー! 中丸君、帰ってこなくていいよ! ゆっくり休んでて(笑)」(勝俣)

 前回は「早く帰ってきてください」と中丸に呼びかけていたはずが、おいしいものに秒で屈し、KAT-TUNファン全員を敵に回しかねない迂闊なメッセージを発した勝俣。

さらに、彼は貝焼きのウニをごはんの上に乗せようとする。

贅沢なウニ丼にして食べるつもりだ。しかし、手が滑ってごはんの上ではなくテーブル上にウニを着地させる痛恨のミス! 高級なウニをこぼしてしまった。

「なんか今、ラッシャー(板前)さんが乗り移りましたね(笑)」(勝俣)

 自らのヘマをラッシャーの生き霊のせいにし始める勝俣。御年57歳の勝俣の元気さに驚いているが、ラッシャーは59歳までこの仕事を担当していたのだ。改めて、ラッシャーの偉大さを再認識する。そして、どさくさに紛れて“2代目・ラッシャー板前”を襲名しようとする勝俣。殺伐としたロケである。

 というわけで、今回のロケは終了。「発掘!ニッポン、なかまる印ー!」という雄叫びの後、勝俣は療養中の中丸に向かって「中丸君、早く帰ってきてー」と呼びかけた。つい数分前は「中丸君、帰ってこなくていいよ!」と言っていたのに、それを上書きする愛あるメッセージである。

全部ひっくるめて、愛あるイジりだったのだ。中丸が帰ってきたら、彼はまたスタジオから騒がしい野次を飛ばすのだろう。中丸のロケを盛り上げるためのガヤである。

 なんだかんだ、さすが勝俣だった。代打レポーターなのに、長年にわたってコーナーを受け持っているかのような立ち振舞い。もう、ロケの経験値が違いすぎる。自宅で見ていたであろう中丸にとっても、勉強になったのでは?

 ちなみに『旅サラダ』放送中、Twitterでは「勝俣さん」がトレンドワード入りしていた。多くの視聴者が勝俣のロケを称賛していたし、数年来の勝俣ファンの書き込みも散見した。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「勝俣州和ファン0人説」はおなじみだが、それも今回の『旅サラダ』によって「立証ならず」が証明されたということ。

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日刊サイゾー2022.07.09

 一方、可哀想なのは中丸だ。前回は増田が鮎をたいらげ、今回は勝俣がウニをたいらげた。なんと、どちらも日本酒付きである。しかも、ファンの間で中丸の“ウニ好き”は有名だ。勝俣のウニレポートを見ながら、テレビの前で彼は「まじっすか!?」と悔やんでいたのだろうか?

 翌3日放送の『シューイチ』(日本テレビ系)を見ると、無事に中丸は復帰を果たしていた。つまり、本日の『旅サラダ』にも中丸は出演する。ロケに出る中丸をスタジオの勝俣がガヤで野次るという、通常のフォーメーションの復活である。

 いつもの圧で勝俣が中丸に“短パンつなぎ”着用を勧め、「僕、短パンNGなんすよ~!」と拒否するすったもんだが、いつか見られるか? ラッシャー→勝俣→中丸という系譜のある『旅サラダ』。わかってはいたが、歴史のある番組だ。

<『旅サラダ』中丸雄一リポーターを見守る会>

7月3日放送回  :『旅サラダ』コロナ欠席の中丸雄一、代役は“親友”NEWS増田貴久! 男の友情がアツかった
6月25日放送回:『旅サラダ』中丸雄一、騒がしい勝俣をついに完全無視「耳、死んじゃいました」
6月18日放送回:『旅サラダ』中丸雄一のホタテ神展開と、ラッシャー板前へのリスペクト
6月11日放送回:『旅サラダ』中丸雄一、“丸見え”な地上17メートルで魅せた本人史上最高のロケ
6月4日放送回  :『旅サラダ』中丸雄一、土曜の朝から“服の脱がせ方”がますます上達してしまう
5月28日放送回:『旅サラダ』中丸雄一、“業務用ホース芸”をジャニーズの後輩にイジられる
5月21日放送回:『旅サラダ』中丸雄一、ほのぼの牧場ロケでメス羊たちに“拒否”されまくる
5月14日放送回:『旅サラダ』中丸雄一が“孫扱い”される不思議な世界線。食リポ姿を子守りのように見守られる
5月7日放送回  :『旅サラダ』は中丸雄一を甘やかす“やさしい世界”? 「馴染みたい」「もう馴染んでますよ!」
4月30日放送回:『旅サラダ』地方ロケもこなす中丸雄一、さすがに多忙すぎ? 翌日の『シューイチ』を欠席してしまう
4月23日放送回:『旅サラダ』新レギュラー・中丸雄一のロケをウォッチ。KAT-TUNのコンサート会場から中継元がわかる!?

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