春ドラマでは、なにわ男子・道枝駿佑主演の『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)が世帯視聴率の全話平均6.2%と低迷したが、夏ドラマはさらに壊滅的な状態だ。
「嵐が活動休止した中で、ジャニーズとしては一刻も早く“新しい顔”を作りたいところでしょうが、ことドラマでは苦戦が続いている。テレビマンの中でも、なにわ男子やキンプリに対して、“本当に人気があるのか”と懐疑的になっている人が増えてきているようです」(テレビ関係者)
一方、映画界では明るい話題が聞かれている。Snow Man・岩本照(ひかる)主演の映画『モエカレはオレンジ色』(7月8日公開)は週末全国映画動員ランキング(興行通信社)で初登場4位に。初日から3日間で動員18万人、興行収入2億4300万円を超え、邦画では1位発進となったが、その後も順調に数字を伸ばしているようだ。
「今回の映画は岩本にとって単独での初主演ですが、他のキャストも、めるること生見愛瑠、ジャニーズJr.の浮所飛貴など、演技経験が少ないフレッシュな顔ぶれが多いことを考えると、人気少女マンガの実写化とはいえ、かなり健闘していると言えるでしょう。満足度と口コミ推奨度がどちらも9割超えとかなり高く、リピーターが多いようです。現時点での興収は7億円を突破していると見られ、10億円の大台に届くかどうかといったところ。役者として上々のスタートを切ったと言えるのでは」(映画関係者)
特に、大先輩の主演映画の勢いのなさが、より岩本の活躍を際立たせているという。
「嵐・二宮和也主演で、満島ひかり、小手伸也、奈緒らが脇を固める『TANG タング』が8月11日に封切りされましたが、動員ランキングで初登場6位という結果に。興収、動員数は『モエカレはオレンジ色』とほぼ同水準ですが、『TANG タング』はお盆時期というタイミングでの公開だっただけに、かなり残念な印象ですね。
Snow Manといえば、先日オリコンが発表した2022年上半期ランキングにおいて、音楽ソフトの売上金額を集計した「アーティスト別セールス部門トータルランキング」で60.1億円という数字で堂々の上半期1位に。2位の嵐に10億円近い差を付けたことが話題となったばかりだ。
Snow Manはオリコンの2021年の年間シングルランキングで1位と2位を独占し、男性アーティストとしては嵐以来となる12年ぶりの快挙を達成するなど、そのCDセールスは圧倒的。その勢いは映画にも及んでおり、グループで主演した映画『おそ松さん』(2022年)は興行収入15億円を突破。ラウールが単独初主演した『ハニーレモンソーダ』(2021年)も10億の大台に到達している。また、通常の映画とは異なるが、新型コロナウイルスの影響で公演が中止された舞台を映像化した主演作『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』にいたっては興行収入21億を突破している。
「そこにきて岩本の単独主演映画も好調ということで、ジャニーズ事務所は今後、Snow Manメンバーをどんどん映画にプッシュしていくようです。特に、来期の朝ドラ『舞い上がれ!』への出演が決まっている目黒蓮は来春に映画単独初主演となる『わたしの幸せな結婚』を控えており、大ヒットが期待されています」(芸能記者)
ジャニーズ事務所は彼らを映画賞にも積極的に売り込んでいく構えだという。芸能プロダクション関係者が語る。
「2006年に公開された木村拓哉の主演作『武士の一分』ではノミネートされる前から日本アカデミー賞など国内の映画賞を一方的に辞退するなど、以前は賞レースを避ける傾向にあったジャニーズだが、今は違う。
新世代ジャニーズ俳優の筆頭は、Snow Manから現れるかもしれない。
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