ジャニーズファンの間で先日から騒がれている「アクスタ戦争」。限定的にオンライン上で販売された公式グッズのアクリルスタンド(通称アクスタ)が、アクセス殺到によりまともに購入できない状態にあったことでジャニーズ事務所が批判され、「悪スタ」とも揶揄されているが、ついにタレントが言及する事態にまで及んでいるようだ。
話題になったのは、8月から始まっているNEWSの全国アリーナツアー『NEWS LIVE TOUR 2022 音楽』の9月15日、名古屋公演でのMCだ。
「ファンからのレポートによると、MCの中でアクスタ戦争に言及する場面があったそうで、加藤シゲアキさんが『結局、受注生産するのかよ!』とツッコんでファンの溜飲を下げたほか、『弊社、至らないところ多々ありまして……』と“謝罪”して今後の改善を約束。タレント自ら騒動をネタにし、さらに加藤さんがまるで社員のように釈明したため、場内は爆笑となったそうです。しっかり騒動を把握し、ファン心理を理解しているがゆえのさすがのベテラン芸と言えそうですが、『タレントにこんなこと言わせるなよ』と事務所への批判の声も当然ながら上がっています」(アイドル誌記者)
問題となったのは、ジャニーズ事務所公式グッズを取り扱う「ジャニーズショップ」が9月3日に発表した公式オンラインストア「Johnny’s アクスタ Fest」。東山紀之、木村拓哉らベテランからKing & Prince、Snow Man、SixTONESといった若手までオールスターの「全新作アクスタ」を、10日にオープンする特設サイト限定で「数量限定」で販売すると事前告知された。
しかし10日の12時に特設サイトがオープンすると、アクセスが殺到。まったくつながらないという声が相次ぎ、ネット上は大騒ぎ。10時間経ってもサイトにアクセスできないという声もあった。購入には無料の会員登録が必要だが、事前に登録ができなかったため、購入はおろか会員登録すらできなかった人も続出。しかし「販売予定数に達し次第販売終了となります」という告知どおり、無情にもどんどんと完売が相次ぎ、12日午前10時頃には予定数が終了してしまった。
当然ながらこれには怒りの声が噴出し、炎上状態に。結果、13日にはファンクラブ会員限定で「完全受注生産」による再販を行うと発表されたが、これも議論の的となっている。
「実は“アクスタ戦争”は今回が初めてではなく、ジャニーズJr.のアクスタで以前にまったく同じようなことを事務所は繰り返してるんです。ジャニーズJr.の公式オンラインストア『Johnnys’ ISLAND STORE』に朝5時の販売開始に合わせてファンがアクセスし、アクセス殺到のためつながらず、なかなか手に入らない……ということが過去に何度もありました。こちらは直営店でも売っていましたが、発売日に渋谷に行ける人も限られるので、オンラインストアで買いたい人が圧倒的に多かったのだと思われます。しかしそれも、転売対策のためか、2020年10月に受注販売を始めるようになって改善されたのですが……。なぜ事務所は過去の経験を生かせないのか。そもそもジャニーズJr.の時点で“戦争”になってたのだから、オールスターのアクスタなら“大戦”になることぐらい想像がつくはずで、悪質な売り方だと感じます」(ジャニーズファン)
数量限定で販売したものを、完全受注生産で再販することには喜びの声が上がる一方、「優良誤認で景品表示法に引っかかるのでは」との指摘もある。抵触するかどうかは過去の例を見るとグレーゾーンと言えそうだが、ともかく、企業の姿勢として責められるべき部分が多々あるのは間違いない。長年求め続けられていながらも、いまだに本格的な「チケットのリセール」が実現していないことなど、ファンの声に耳を傾ける姿勢が見られないジャニーズの経営方針だが、加藤のようにタレントが内部から声を上げることで少しは変革が見られることを期待したい。
ジャニーズ事務所、限定販売「アクスタ」の再販で波紋「景品表示法違反では」との声も ジャニーズ公式のアクリルスタンド(通称アクスタ)を販売するオンライン限定ストア「Johnny’s アクスタ Fest」をめぐり、炎上騒動が起きている。当初は「数量限定...