今年1月からスタートしたフジテレビ系平日昼の帯番組『ぽかぽか』が、早くも“大喜利番組”として覚醒しそうだ。
2月6日放送回では「主婦のお悩み解決!ベストアドバイザー」と題して、世の主婦のお悩みに対し、主婦タレントたちが相談員となり、明日から使えるかもしれない解決策を提案するコーナーが放送された。
相談員となるのは、番組MCの神田愛花アナ、ハライチ岩井勇気、さらに先週に引き続き、スザンヌ、紺野ぶるま、たんぽぽ白鳥久美子の5人。そして、月曜レギュラーの白河れいも参加した。
一応“お悩み相談”の体裁をとっているが、その内容は完全な大喜利。スザンヌが“おバカ”系の回答で笑いを取り、紺野や白鳥が芸人らしい回答で盛り上げるなか、衝撃が走ったのが、貴乃花光司と河野景子を両親に持つ白河の回答だ。「絶対にみんなに納得してもらえるPTA役員の断り方を教えてください」というお題に対し、白河は「占い師に止められている」と回答。整体師による洗脳疑惑があった父を想起させるまさかの答えで、大爆笑をかっさらった。
「白河さんの“初手”がこの『占い師』でしたから、驚きました。しかも、そのあと別のお題でも『占い師』を使ってくるという“天丼”まで繰り出したかと思えば、ヘタウマなイラスト回答まであって、底知れないポテンシャルを感じましたね……」(構成作家)
結局、白河はこの日の「ベストアドバイザー」に選ばれた。
「芸人たちがスベっていたわけではなく、全員がウケていた上で、初心者の白河さんがMVPになるというのは、番組の流れとして最高です。30分くらいある生放送の大喜利コーナーで、ここまで完璧な構成を成立させるのは難しく、それをやってのけたのは本当にすごい。『ぽかぽか』の可能性を感じました」(同)
帯番組での大喜利と言えば、TBS系朝の帯番組『ラヴィット!』がおなじみだ。
「『ラヴィット!』もわかりやすい大喜利の体裁はとってはいないものの、お笑い色を全面に押し出しているのが特徴です。一方、『ぽかぽか』は必ずしもそうではなく、主婦層の視聴者を意識した作りにしつつ、王道の大喜利を楽しんでいる。これはまさに『ぽかぽか』オリジナルの方向性を示していると言えるでしょう。『ラヴィット!』との差別化もできているし、このラインを進んでいくことが番組成功につながっていくのでは」(同)
現在は3時間の生放送の『ぽかぽか』だが、4月からは2時間に放送時間が短縮される。
「現在はまだ試運転中で4月以降が“本スタート”とも言われています。今の時期にいろいろな企画を試して、手応えがあったものを4月以降に残していくというスタイルになるはず。また、4月以降はレギュラー陣を増やしていく可能性も高そう。おそらく、今回大盛り上がりだった『主婦のお悩み解決!ベストアドバイザー』のテイストが軸になっていくと思います。実力派の若手芸人を起用するのはもちろんですが、白河さんのような新しい逸材の発掘にも取り組んでほしいですね」(同)
番組スタート前は不安の声もあった『ぽかぽか』だが、いざ始まってみるとかなり好評の様子。『ラヴィット!』のように、人気バラエティ番組となる道筋が見えてきた。
『ぽかぽか』の『いいとも』っぽさ、お笑い生態系への影響は テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(1月8~14日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。