1月からスタートしたフジテレビの昼番組『ぽかぽか』。ハライチの2人と神田愛花が司会を務める生放送バラエティで、個人視聴率はほぼ毎日0.5%前後、世帯1.5%前後と低調だが、オープニングの「ぽいぽいトーク」で岩井勇気の才能が発露しているという。
「同コーナーは、MC陣がゲストタレントに対する勝手なイメージを本人に直接ぶつけて、その素顔に迫る看板企画。事前に募ったイメージのほかに、MCの3人もその場でフリップに書いて、ゲストにマルとバツの札で答えてもらうのですが、岩井の書くイメージが、毎回“大喜利”の回答そのものなのです」(テレビ業界関係者)
3月29日の放送回は大友康平がゲスト。すると岩井は、彼のイメージとして「大したこと言ってなくても、声と雰囲気でどうにかするっぽい」と書いた。これに澤部佑は「大したこと言ってるだろ! 基本」とツッコミを入れたが、大友本人は「いいところ、突いてますね」と、意外にもマルの札を上げた。
例として大友は、ニューアルバムの取材で1日に何度も同じ質問をされる際に「最初は一生懸命伝えますけど、だんだん疲れてくるじゃないですか。そうすると、ちょっと、つまんでいっちゃう時がありますね」「そういう時は大きな声で、『やっぱり明日もがんばれるって感じで、俺もがんばりますよ!』と言う」と告白。澤部も思わず「薄っ! 薄いこと言ってる!」と笑っていた。
「また、大友が歌う『いすゞのトラック』のCM曲が紹介されると、岩井は『大友さんの歌で、あれが一番好きなんですよ』とコメント。澤部から『名曲いっぱいあるから!』とツッコまれていました。一見持ち上げている感じではあるものの、絶妙な“ディスり”も見せていたのです」(同)
4月14日の放送では萬田久子が登場。神田から「異性関係の質問に恥ずかしくて答えられない」と悩みを相談されると「嘘ついてればいいのよ」と、モテているとハッタリをかませばいいと、女のあり方を説いていた。
すると岩井は「それに関わることかもしれないですけど」と前置きしながら、フリップにこう書いて見せたのだ。
さらに萬田は「そっちに最後いくかもね、私」とコメント。「どういうことですか?」と聞かれると「万田酵素っていう芸名」と答えるなど、トークは思わぬ方向に展開していった。
「このように、突拍子がないように見えて、実は芯を突いている回答を岩井は繰り出しています。12日の放送でも、波瑠に対して『スーパーの袋やビニール袋をたたんで、柔らかく結び、1つの箱にまとめてるっぽい』と予想、波瑠は『やってます』とマルの札を上げていました。さらに岩井は、イラスト付きで『(掃除用の)コロコロをこれぐらい汚くなってるのにケースに戻すっぽい』と回答。すると波瑠は、またもマルの札。澤部が『次使う時、(新しい部分で)スッて使いたくないですか?』と聞くと、波瑠は『そんな急いでない!』と反論していました」(同)
ゲストの意外な一面を引き出しつつ、自らの実力も見せつける岩井。もはや彼のために作られたと言っても過言ではない同コーナーが、1日でも長く続くことを期待したい。
『ヒルナンデス!』視聴率低下でも安泰&『ぽかぽか』がライバルになれない裏事情 『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の視聴率が微減している。