写真/Getty Imagesより

 毎年賛否を巻き起こしている日本テレビ系チャリティー特番『24時間テレビ』が26日~27日に放送された。おなじみのチャリティーマラソンなどを冷めた目で観た視聴者も少なくなかったが、チャリティーパーソナリティーを務めた俳優の芦田愛菜については「好感度が爆上がりした」との声がネット上で続出している。

 番組は26日の午後6時30分にスタートしたが、2時間以上も芦田の姿はなし。同時間帯にテレビ朝日系で『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 2時間半SP 昭和歌謡紅白ベストテン』が放送されており、裏かぶりに配慮して、同番組の終了後に『24時間テレビ』に登場するという“特別措置”で人気者ぶりを印象付けた。

 「日本列島ダーツの旅的全国1億人インタビュー」では、芦田が福岡県糸島市を訪れ、行く先々の人が「愛菜ちゃん、こんなに大人になったの!?」「きれいになって」と驚くなど“久々に会った親戚”状態に。「国民の孫」とも称された彼女らしい、微笑ましすぎるシーンが連発されることになった。現在放送中の土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で共演している松岡茉優が駆けつけたシーンでは、緊迫したドラマの雰囲気とは打って変わってお互いにニコニコした表情で会釈し合い、視聴者をほっこりさせることに。

 27日朝に放送された伝説の番組『ズームイン!!朝!』の復活企画では、その英語力で視聴者を感心させる場面も。名物コーナー「ワンポイント英会話」で人気だったアントン・ウィッキーさんが生出演し、中継先から芦田に「What do you do to get over the heat?(あなたの暑さ対策は何ですか?)」と質問した。

 放送当時は街ゆく人にウィッキーさんが英語で話しかけ、相手が焦ってしまうシーンが頻出していたが、芦田は落ち着いて「I eat something cold while listening to refreshing cold sound(冷たい物を食べながら、爽やかな音楽を聴きます)」と返答。ウィッキーさんは思わず「オオ~!」と感嘆の声を上げ、会場でも共演者たちからどよめきが起こった。

 才女で知られる芦田は、2017年に偏差値70以上の複数の難関中学に合格し、その中から慶應義塾中等部に入学。名門の慶應義塾女子高校を経て、今春に私立最難関クラスといわれる慶大法学部の政治学科に進学した。昨年放映された子ども英会話教室「ECC」のCMでも英語のセリフを話していたが、アドリブでの英会話にも対応できるレベルのようだ。

さらにさかのぼると、芦田は9歳のころにハリウッド映画『パシフィック・リム』のジャパンプレミアで英語によるスピーチを披露しており、このころから俳優業での海外進出を視野に英語を勉強していたのかもしれない。

 これに対し、ネット上の視聴者からは「朝から愛菜ちゃんの英語力に驚いた。後ろにいた大橋和也くん(なにわ男子)も『ええっ!?』ってなってた」「単語じゃなく文章として英語がスラスラ出てくるのがすごい」などと感嘆の声が沸き起こった。

 その一方、毎年恒例の『チャリティー笑点』のコーナーでは、林家木久扇とペアを組み、「木久扇さんは私のモノマネが得意である」とのお題の流れで、「では私が代わりにやらせていただきます。『芦田愛菜だよ』」と、やしろ優のネタを自ら披露してみせるお茶目さを発揮。さらに、チャリティーマラソンのゴール直前にZARDの「負けないで」を出演者たちが合唱するシーンで、ひとりだけフライングでサビを歌い出してしまい、思わず照れ笑いするシーンも「かわいすぎる!」などと話題になった。

 芦田は番組の進行やロケでも達者ぶりが際立ったが、お茶目さがあるのでまったく嫌みがない。結果、賛否が起きやすい『24時間テレビ』において、ほぼ唯一といってもいい「好感度爆上がり」状態となったようだ。

 芦田といえば、放送中の『最高の教師』に準主役級の役柄で出演し、圧巻の演技力を披露して改めて俳優としての実力の高さが再認識されたばかり。ニホンモニターが発表した「2023上半期タレントCM起用社数ランキング」では契約社数15社で2位になるなど、抜群の清潔感によって広告人気もトップクラスだ。

 天性のチャーミングさで何をやっても好感度が上がるうえに努力家で確かな実力を持っており、野球でいえば大谷翔平クラスの「無敵」の存在となっている芦田。まだまだ底が見えない彼女の快進撃はどこまで続くのか、今後も注目したい。

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日刊サイゾー2022.11.30

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