ジャニーズWESTが18日夜、グループ名を「WEST.」に改めたことを発表した。これに関連して、元Kis-My-Ft2で9月に「TOBE」に合流した北山宏光が炎上する余波が起きている。
故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所は「ジャニーズ」「ジャニ」「J」といったジャニー氏の名前に由来する企業名やグループ名などをすべて変更する方針を発表。ジャニーズWESTは関ジャニ∞と共に改名を余儀なくされていた。18日にライブ配信が実施され、メンバー7人が話し合いを重ねた結果、ファンから「WESTという名前は残してほしい」という要望が多かったことなどを踏まえ、新グループ名を「WEST.」に決めたと発表された。
多くのファンが7人の新たな出発を祝福しているが、慣れ親しんだ「ジャニーズWEST」というグループ名が消えたことを悲しむ声も目立ち、SNS上では複雑な思いを吐露する人が散見される。
この発表からほどなくして、北山は自身のX(旧Twitter)で「まぁ俺はNORTH.ですけどね」「がんばれ!」と投稿した。「WEST.」が“西”を意味することと自身の名前に“北”が入っていることを引っかけ、茶目っ気を入れつつジャニーズ時代の後輩たちにエールを送ったようだ。
ところが、この投稿がまさかの炎上。WEST.のファンらから「全然笑えないし、めちゃくちゃイラっとした」「必死にメンバーたちが考えたグループ名をいきなり茶化すって……」「最初の『まぁ』って部分がイラつき度MAX」「TOBE所属でそんな発言したら嫌な思いする人がいるって分かるでしょ」などと批判的なコメントが殺到する事態になったのだ。
その一方で「北山くんが炎上してて悲しい。バカにしてるとかじゃなく、スベってるだけで全然悪気はないの!」「悲しんでるWEST.ファンへの配慮は少し足りなかったけど、愛あるメッセージだと思うよ」「TOBEに行っても後輩を応援してるって、ふつうにいい話だと思ったけどな」と理解を示す声もあるが、現時点では批判のほうが圧倒的に目立っている状況だ。
おそらく、通常の改名であれば今回の投稿が問題視されることはあまりなかっただろうが、WEST.の場合は「愛着あるグループ名を変えたいわけではないのに、性加害問題の影響で改名せざるを得なくなった」という事情があり、メンバーにしてもファンにしても複雑な思いを抱えている。北山は「明るいムードで応援したい」という気持ちがあったのかもしれないが、それが裏目に出てしまったようだ。
TOBEにおいては、先日のライブ配信で元King & Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が新グループ「Number_i」を結成したことを発表し、ファンは大盛り上がり。滝沢氏の秘蔵っ子である7人組「IMP.」は8月に世界同時配信デビューを果たし、さらに9月、10月と3カ月連続でデジタルシングルを配信するなど猛烈なスタートダッシュを決めた。
最も早くTOBE入りした元V6の三宅健は、9月に移籍後第1弾となるデジタルシングルをリリースし、今月14日には日本テレビ系バラエティー『メシドラ~兼近&真之介のグルメドライブ~』にゲスト出演。元ジャニーズJr.で俳優業での活躍を期待されていた大東立樹は、放送中の日本テレビ系ドラマ『秘密を持った少年たち』にレギュラー出演している。
TOBE入りしたメンバーたちは話題が盛りだくさんの状況だが、北山だけは加入から1カ月以上が経っても活動らしい活動がない。TOBE公式サイトのアーティストページの「NEWS」欄は、9月17日のTOBE加入と同時に発表された公式SNSやファンクラブの開設のお知らせがあるだけだ。
そうした状況への焦りもあって、SNS投稿で「インパクトを残そう」という意識が働いてしまった面もあったのだろうか。TOBEのタレントたちは、ジャニーズ時代に比べてかなり自由にSNS投稿ができるようだが、その分だけ今回のような炎上のリスクは上がってしまうのかもしれない。