今週の注目記事・1「『茂木幹事長』の卑しい『政治資金規制法違反』容疑」(『週刊新潮』3/21日号)
同・2「森喜朗 疑惑の四千万報告書と派閥復活『次は福田派』の悪だくみ」(『週刊文春』3/21日号)
同・3「『鳥山明』謎のベールに包まれた“地元愛生活”」(『週刊新潮』3/21日号)
同・4「『麻生太郎副総裁』はなぜこんなにエラくなったのか」(『週刊新潮』3/21日号)
同・5「小室圭さん&眞子さん 後見人が破産手続き開始の大ピンチ」(『週刊文春』3/21日号)
同・6「相撲協会速攻で『宮城野部屋』閉鎖へ」(『週刊新潮』3/21日号)
同・7「松本人志VS.告発女性 すべての疑問に答える」(『週刊文春』3/21日号)
同・8「教養としての『山口組』」(『週刊ポスト』3/29日号)
同・9「緊迫ルポ 春節に摘発された中国人専用風俗に潜入」(『FRIDAY』3/29日号)
同・10「超速報 大学合格者高校別ランキング 東大京大」(『サンデー毎日』3/24日号)
【巻末付録】ポストのSEXYグラビアを採点する!
今週は現代がお休み。
先週末に大谷翔平の妻の写真と実名が公開され、テレビのワイドショーはその話題で独占されてしまった。
それを吹き飛ばすほどのスクープが無かったので、今週は順位なしでいく。
まずは、これまではほとんど取り上げなかったサンデー毎日の「東大・京大ランキング」を見て見よう。
難関大人気が高まった2024年度入試(24年4月入学)だが、東大の志願者も前年を126人上回る9432人となったという。
だが、文科類は全体で40人減り、理科類は、理Ⅱと理Ⅲの志願者が減少したが、理Ⅰが大きく増え、全体では166人増となったそうだ。
文科類の減少の背景には、受験生の学部志望動向の変化があると駿台予備学校入試情報室部長の石原賢一はこういっている。
「官僚や法曹界の現状を見て、職業としての魅力を感じない受験生が増えている。東大文科類の優位性が感じられず、志願者が減少しているのでしょう。難関大を目指す受験生の中では理系志望の成績上位層が増える一方、文系は最上位層こそ減っていないが、全体としてレベルが下がっています」
へえ~レベルが下がってきているのか。
「東大が多様性を目指すもう一つの側面は、学内に占める女子比率のアップ。この点でも、24年度はやや後退したようだ。24年度の女子合格者数は、前年を71人下回る582人。合格者に占める割合は、過去最高だった前年を2・4ポイント下回る19.4%だった」(サンデー毎日)
24年度の東大合格者数ランキングを見ていこう。
1位は43年連続の開成で合格者は149人。2は前年より合格者が19人増え、同校として過去最多の97人が合格した聖光学院。00年以降、東大の合格者数ランキングでベスト3に入ったのは、開成、灘、筑波大附属駒場、麻布、学芸大附属、桜蔭だけで、聖光学院は、これらの学校の仲間入りを果たすことになりそうだという。
やっぱり開成が強い……か。まあ私には関係ないけどね。
お次はFRIDAYから。
2月22日、池袋の個室マッサージ店が警視庁池袋署の摘発を受け、日本国籍と中国籍の経営者5人が売春防止違反(場所提供)で、中国人女性従業員1人が入管法違反で逮捕されたという。
同店は1年で数千万の売上があったという。
この店は在日中国人の間ではよく知られた特殊なマッサージ店だったそうだ。
都内で広告代理店業を営む在日中国人Xがこう明かす。
「摘発を受けた風俗店は『狼友』という名前で、10年ほど前から池袋で営業していました。当時の料金は本番アリで60分1万円。
中国人専用にすることで、日本の警察に違法営業の実態がバレにくかったようだ。「チャイニーズマフィアの資金源になっている」との情報が寄せられたため、摘発されたという。
実は、FRIDAYは2019年10月に、ここの潜入ルポを掲載していたという。
「女性はいくつかのランクに分けられ、最安値が60分1万2000円でした。最高値は60分で2万6000円。日本人や白人の女性も在籍しており、中国人女性よりも上のランクに位置付けられていた。ホームページや中国SNSのWeChatのほか、LINEのオープンチャットでも顧客からの予約を受け付けていた。『日本人さえ相手にしなければ、警察は動かない』と高を括っていたんでしょう」
こうした店は、全国各地にあるのだろう。
全然関係ないが、タイトルにある「緊迫ルポ」は「緊縛ルポ」にしたらいいのに。
さてお次はポストから。
こういう特集が読みたいと思っていたのだ。
三代目・田岡一雄山口組組長が芸能興行にまで手を出し、勢力を拡大させていったことはよく知られている。
一和会との戦争、10年目に突入した分裂抗争などいくつものヤクザ同士の戦争を生き抜き、警察の厳しさを増す取り締まりにも潰されず、山口組は往時の組員数はないものの、いまだ暴力団最大の力を誇っている。
ヤクザに詳しいフリーライターの鈴木智彦は、今回の抗争は実質的にずいぶん前に終わっているとしている。
では、なぜ終止符が打たれないのか?
ターニングポイントは2019年に六代目の司令塔である高山清司若頭が出所したことだったという。
高山の檄の下、分裂派の組員や組長への攻撃は苛烈を極めた。そのため、今や大企業である山口組と、分裂している組は個人商店主のような関係になっているという。
終戦処理が進まないため抗争は終わっていないが、山口組を牛耳る弘道会は肥大し、次の支配者は竹内照明三代目会長がなるのは既定路線だという。
だが、高山若頭は76歳だから、彼が亡くなれば、新たなトラブルが起こりうるそうだ。
久しぶりに山口組と警察組織の戦いを描いた『やくざ戦争 日本の首領』でも見て見ようか。
ところで、今週はMLBのシーズン初試合が韓国で行われる。注目は、大谷翔平とダルビッシュの初顔合わせだが、オープン戦絶不調だった山本由伸がどうなるか。
そして来週の28日には、これまた注目の松本人志が文春を訴えた裁判が始まる。
ここへきて、セクシー女優の「霜月るな」なる女性が、私も松本人志の会へ出たが、携帯も没収されていないし、たむけんタイムなんてなかった、文春の記事はおかしいとSNSに投稿し、松本人志応援団の喝さいを浴びている。
この“証言”は事実なのか、開廷前に、文春にとって嫌な相手になるのだろうか。
だが、今週の文春は、彼女のいっていることには間違いがあると、懇切に説いてあげているのだ。
「私は大阪のリッツカールトンでの飲み会に参加していました」
セクシー女優の霜月ルナがXにこんな投稿をしたのは3月3日のことだったと、文春はいう。
彼女はお笑い芸人のたむらけんじと以前から知り合いだといい、文春の記事をこう否定している。
「携帯を没収なんて言われてもないし、携帯の利用を禁止。という発言なんてなかったです」
「あと、たむけんタイムなんてありませんでした」
それに呼応してたむらもXで、「ありがとう」と呟き、これに乗じて再反撃を始めた。
だが文春は、これは2人による稚拙な印象操作に過ぎないと断じる。「そもそも小誌が“たむけんタイム”があったと指摘した飲み会は、霜月が参加したという飲み会とは別のものだ」。
霜月が参加したと主張する飲み会は、第6弾(2月15日号)に掲載されたものだが、こちらは元グラビアアイドルのJ子が参加していた会で、たむけんタイムがあったとは一切書いていないと文春はいう。
つまり霜月とたむらは全く別の飲み会の話を持ち出すことで、D子とE子の証言を否定しようとしているのだと主張しているのである。
さらに霜月は、3月7日にXでこう投稿しているそうだ。
「記事には、部屋飲みと聞いていたら、絶対に付いていかなかった。と書いてありましたが。それも嘘です。なぜなら、私は事前にJ子さんにリッツカールトンで飲み会やけど、大丈夫かな? っと事前に聞いてます。それもJ子さんからOKもらってましたし」
しかし、文春の記事でJ子は、このように証言していると文春はいう。
「ザ・リッツ・カールトン大阪で飲むことは、当日LINEで送られてきましたが、私はホテル内のレストランで会食するものと思っていた」(2月15日号より)
文春が霜月に取材を申し込むと、霜月はXのDMでこう答えたという。
「文春さんが書かれている記事に関して嘘、偽りがあるので、そのような週刊誌さんの取材は受けることができません」
意外や意外、堂々と取材を受けるのかと思いきや、逃げてしまったというのだ。
文春報道に嘘偽りがあると思うのならば、堂々と取材を受け、それを指摘すればいいと思うのだが。
第一回口頭弁論の期日は3月28日。その日から文春と松本は長い法廷闘争に入るのだが、一審の判決が出るのは早くても来年以降といわれるようだ。
松本人志本人は沈黙を貫いているが、周囲が気を回して、文春のあら捜しをしているのだろうが、いまのところ、文春の取材には瑕疵さえもなかなか見つからないようである。
さて、初入幕の尊富士が気を吐いている初場所だが、相撲界の裏では陰湿なイジメが横行しているようだ。
元白鵬の宮城野親方が、八角理事長(60)が率いる日本相撲協会から厳しい処分を下され、土俵際に追い込まれている格好である。
今後は、手塩にかけた弟子もろとも、部屋自体が、所属する伊勢ヶ浜一門の預かりとなり、「宮城野部屋閉鎖」が現実味を帯びつつあると新潮が報じている。
「本人が夢見ていた協会理事から理事長へのし上がる道も、実施的に断たれた格好です」(相撲担当記者)
我が子を宮城野部屋に預けている保護者はこういう。
「部屋がなくなると聞いて困惑しています。宮城野親方に指導してもらいたくて、宮城野部屋が好きだからと、わざわざ弟子入りした子もいるんです。そういう若い子たちの気持ちはどうなってしまうのか。協会は部屋の力士たちの声も汲んで欲しい」
角界の事情に詳しい協会関係者はこう語る。
「もともと宮城野親方は、器用な立ち振る舞いができるタイプじゃない。今回の一件でも、迷惑をかけた協会幹部や他の親方など方々に頭を下げてはいないから、現役時代から“品格がない”などと批判されてきた延長で、親方になっても礼節を欠くと見られ疎まれているんです」
今後については、東京相撲記者クラブ会友の大見信昭はこう見ている。
「ここまでキャリアが傷つけば、部屋復活は容易ではありません。同じ伊勢ヶ浜一門には、元大関・魁皇の浅香山親方(51)がいるので、協会の理事選に出ることも難しく、角界で復旧のチャンスは回ってこないのではないでしょうか」
では、白鵬が起死回生の大博打に打って出る可能性はあるのだろうか。
先の協会関係者によれば、
「あと4、5年ほどガマンすれば八角理事長が定年を迎えます。それまで宮城野親方は大人しくして、マスコミにも一切露出しないなど、いわば世間に対して“死んだふり”をする。その間、日本の風習などもしっかり学び直した上で再起を期するべし。そう助言する人が周囲にいるようです。当の本人も日本国籍まで取得して親方になっただけに、元朝青龍などのようにモンゴルで活躍するつもりはない。そう易々と角界から退くとは思えません」
しかし、5年は長い。その間に白鵬は忘れられ、その他大勢の宮城野になってしまうだろう。奇策はないようだが、少しでも早く復帰させてやれよ。私はそう思う。
なんていったって、史上最多の優勝回数を誇るのだから。
ところで、最近、時々見かけるようになった小室圭・眞子夫妻の近況だが、いい話もあれば、悪い話もあるようだ。
今週は悪いお噂を文春から一席。
小室夫妻には、ニューヨーク周辺で影響力のある人を引き合わせる“後見人”ともいえる人物がいたそうである。
鶏卵最王手「イセ食品」(現・たまご&カンパニー)の創業者で元会長の伊勢彦信(94)がそれだという。
「しかし、その伊勢氏は今、破産手続き開始に追い込まれているのです」
と、小室夫妻に近い人物が明かしている。
富山県のいち養鶏場の跡取りだった伊勢だが、自身が設立した「イセ食品」は、日本全国のみならず海外でも事業を展開しているという。鶏卵業界で米国トップクラスの事業規模になったそうである。
そんな伊勢と小室夫妻の姿が目撃されたのは、昨年8月のことだった。文春は昨年11月2日号で、小室夫妻がノーベル賞受賞者で、気象学者の真鍋淑郎や、ニューヨークの社交界で最も有名な日本人女性である元ベニハナ・オブ・トーキョーCEOの青木恵子らと会食していったことを報じた。実はこの会食をセットしたのが伊勢だったというのだ。
「伊勢氏は美術品コレクターとして知られています。所有する美術品は『イセコレクション』と呼ばれ、『卵でピカソを買った男』と称されたほど。若手時代の草間彌生を支援するなど、その審美眼は一目置かれている。ポップアートの旗手と呼ばれ、八十七年に死去したアンディ・ウォーホールとも存命中に交流がありました」(伊勢氏周辺)
また彼は秋篠宮とも親交があるという。
「じつは伊勢氏は秋篠宮さまのご研究に力を貸していたのです。イセ食品が運営していた木更津の研究所が、秋篠宮さまが総裁を務める『山階鳥類研究所』と共同で研究を行っていた。その関係で、秋篠宮さまの研究資料の一部を、イセ食品の木更津の研究所で預かっていました」(同)
そのため、眞子さんとも面識があるというのである。
「伊勢氏は『琳派』のコレクターとしても知られていますが、眞子さんが一時期インターンをしていたメトロポリタン美術館(MET)の上司で日本美術部門の責任者を務める、ジョン・カーペンター氏も琳派に造詣が深いのです。伊勢氏はカーペンター氏と面識があり、近年も直接面会するなどの交流がある」(同)
しかし、そんな“パトロン”である伊勢が大変な事態に追い込まれているというのだ。
「二二年三月、イセ食品を含む二社に会社更生法適用の申し立てがなされたのです」(伊勢の知人)
負債総額は453億円。管財人は「イセコレクションは会社のもの」として、一部の売却に踏み切ったが、伊勢は「債務返済の目処はついており申し立ては不当」「コレクションは個人所有」と主張し、対立姿勢を見せた。伊勢と管財人との対立はしばらく降着状態が続いていたが、今年1月に新たな展開を迎えたというのだ。
一月十七日に東京地裁は伊勢の破産手続き開始を決定したそうである。
文春は伊勢を直撃している。
――もうニューヨークに行って小室夫妻と会えなくなる?
「いや、小室さんのお手伝いくらいはいくらでもできますのでね」
だが、伊勢の知人はこう嘆息する。
「抗告が認められて破産手続きがストップする可能性は極めて低い。伊勢氏もそのことは十分承知しています。今回の破産手続き開始によって、自身の所有だと主張していたコレクションも正式に手放さざるを得なくなる。コレクターとしての影響力が失われれば、カーペンター氏も伊勢氏の言葉に耳を貸さなくなるかもしれない。圭さんに対して仕事を斡旋することもできなくなるでしょうね」
小室夫妻の動向で不思議なのは、年収が4000万円になったようだが、どこに引っ越したのか、いまだにわからないことだ。
ニューヨークにいるのか、ワシントンか? 早く見つけておくれ、文春、新潮さん。
永田町というところは「バカ」と「アホウ」の寄り合い所帯である。中でもこの御仁だ。「麻生太郎副総裁はなぜこんなに偉くなったのか」。新潮のいうとおりである。
麻生は1940年に福岡県で生まれた。実家は炭鉱で財を成した筑豊御三家の一つ。麻生家の母方の祖父が吉田茂元総理である。
学習院大学を出た後、実家の事業に参画して、JC(日本青年会議所)の会頭を務め、クレー射撃でオリンピックに出場したこともある。政界進出は39歳の時だから遅かった。
当選後は、祖父の吉田の一番弟子、池田勇人が創設した「宏池会」に入る。後に結婚したのも、当時の宏池会会長、鈴木善幸元総理の子女だった。
政治ジャーナリストの泉宏(元時事通信政治部長)がこう話す。
「衆院選での演説の第一声は“下々の皆さん”だったのは有名な話です。僕ら記者に対しても、“俺はよぉ、お前らとは違ってな。朝起きたらすぐにワイシャツを着て、スラックスを穿いて靴を履いて、それでようやく一階に降りるんだ。するとそこには執事が待っていて……”などと言う。“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”なんて言うから言い合いになったこともありましたね」
当時の麻生はメインストリームから外れた変わり者だったのだ。
その流れが変わったのは小泉政権だった。
「小泉政権後、第一次安倍晋三、福田康夫の両内閣は1年ほどの短命に終わる。かたや野党第一党の民主党が支持率を伸ばし、政権交代の危機にお鉢が回ってきたのが麻生氏。マンガ好きでべらんめえ調といったキャラクターが若者から人気を集めたこともあって、2008年、念願の総理に就任した」(新潮)
しかし、政策、政局両面での失策から自民党は2009年の総選挙で大敗して政権を失ってしまう。その永久戦犯となったのが麻生だった。
普通に考えればこれで政治生命は終わる。だが、麻生は生き残った。しかも、放言・失言は枚挙に暇がない。
「(週末期医療費の高騰について)さっさと死ねるようにしてもらうとか、いろんなことを考えないといけない」(2013年)
「(少子高齢化問題で)年をとった奴が悪いみたいなことを言っているが、子どもを産まなかった方が問題だ」(2019年)
「踏襲」をふしゅう。「未曽有」をみぞうゆう、「頻繁」をはんざつと読むなど、中学生レベルの漢字が読めないことが露わになり、嘲笑の的になった。
なんでこんなものが、キングメーカー? バカいってるんじゃないよ。
鳥山明の訃報は集英社の「週刊少年ジャンプ」公式サイトで3月8日に掲載されたという。
私は漫画は読まないが、ドラゴンボールくらいは知っている。
彼の最大の功績は、マンガ家をカネが稼げる職業にしたことだと思う。
新潮でスポーツ紙デスクはこういう。
「鳥山さんの作品は海外にもファンが多く、中国外務省は会見で『深い哀悼の意』を示すなど異例の対応を見せた。また、フランスのマクロン大統領も、鳥山さんから贈られたサイン色紙をXに掲げ、日本語でも追悼していました」
鳥山は1981年、申告所得額5億3924万円で長者番付の「文化人部門」で1位になり、翌年も6億4745万円でトップに。その後も長らく番付の常連であった。
「82年には地元の愛知県清洲町(元・清須市)に、現在の自宅である延べ床面積約340平方メートルの2階建てを新築(土地は約870平方メートル)。現地では『アラレちゃん御殿』と呼ばれてきました。
84年にはジャンプで『ドラゴンボール』の連載が始まり、これまで全世界で単行本累計2億6000万部を発行。アニメやゲームなど、同作関連の売上高はトータルで実に230億ドル(約3兆4000億円)以上とみられます」(同)
すごいね。ため息が出るだけだ。
だが、売れ子になっても上京せず、82年には同業者と結婚。1男1女をもうけた鳥山は、ひたすら地元愛を貫いてきたという。
かつて週刊プレイボーイ(95年1月31日号)のインタビューで、鳥山はこう話していた。
「僕は人混み嫌いだし、東京に行きたくなかったんです。それに、めんどくさがりだから、ひとり暮らしなんてとてもとても」
古くから鳥山家を知る住民がこう話している。
「明さんのお父さんは近くにある生コン製造会社に勤めていて、小さい頃は会社の敷地内にある一軒家に、両親と妹さんの4人で住み込んでいました。お父さんはミキサー車を運転し、お母さんも従業員の食事の世話をしていた。暮らしは決して楽ではなかったはずです。小学校の頃から絵を描くのが好きだった明さんは、『高校には行かない』と言いながら、結局は両親に諭されたと聞きました」
86年から7年間にわたりジャンプの編集長を務めた後藤広喜はこう語っている。
「鳥山さんは、ストーリーとギャグをうまくミックスさせながら描ける人でした。そして、それが嫌味でも何でもなく入り込んでくる。両方とも無理なく、スッと描ける、天然の素質のようなものが備わっていると感じさせられました」
手塚治虫と共に歴史に残るマンガ家である。
今日(3月18日)午後から「政倫審」に下村博文元文科相が出席した。
森喜朗元首相と仲が悪いといわれるから、爆弾発言をするのではないかと期待されたが、それは見事に裏切られた。
それまでに出た旧安倍派の連中よりもひどかった。下村が「出る、出る」といったことで、森喜朗や萩生田光一などの五人衆たちから条件を示され、手打ちしたのではないか。
そうとしか思えない。それほどひどい話しぶりだった。
文春は、森喜朗の「悪だくみ」を特集しているが、ガックリだろう。
政界というのは魑魅魍魎たちの巣窟である。それを久しぶりに実感した。
「政倫審」の焦点は2つ。裏金化はいつから、なぜ始まったのか。そして会長だった安倍晋三元首相が2022年4月にキックバック中止を指示したにもかかわらず、同年7月の安倍の死後、誰がなぜ継続を決めたのかということである。
「しかし、政倫審では、安倍派座長の塩谷立元文科相(74)、2022年8月まで事務総長だった西村康稔前経産相(61)らの証言が一致せず、実態は判然としないままでした」(政治部記者)
森喜朗の1期下の野田毅元自治相(82)がこう語る。
「安倍派は、福田赳夫元首相が立ち上げた清和会を源流に持ちますが、分裂などを経て、現在の清和政策研究会という名称になったのは森さんが会長になった時(九八年)です。以来、オーナー的な全権は、ずっと森さんが握っていた。キックバック問題も含め、森さんの参考人招致を求める声が多いのは当然でしょう」
反旗を翻した中に2004年の初当選以来、安倍派に所属してきた柴山昌彦元文部科学大臣(58)がいる。896万円分のキックバックを収支報告書に記載していなかったと明らかにし、埼玉県連会長を辞職する意向を示している。
柴山がこう話す。
「私は弁護士資格を持ちますし、法的にキックバック分の記載義務があると考えていた。実際、以前は収支報告書に収入として記載し、清和会の事務局に頼み、収支報告書にも支出として記載してもらっていました」
だが、2014年頃、派閥事務局の職員から柴山の政策秘書に、「柴山先生だけ派閥からの寄付額が突出するので、他の先生と同様、キックバック分は記載しないでほしい」と連絡があったという。
「何度も秘書に確認してもらいましたが、事務局は『問題ない』の一点張り。違法性の認識があれば、派閥の要請でも引き下がらなかったのですが、〇五年のことがあったので、派閥で十分確認しているんだと思ってしまった」(柴山)
柴山が言及した2005年とは、国会で森派の裏金問題が表面化したことがあったことを指すそうだ。
「〇五年一月二十八日の衆院予算委員会などで清和会が、年四千万超の氷代や餅代(毎年六月と十二月に各議員に配られる手当)を出していながら、収支報告書に記載していないという疑惑が指摘されていたのです」(安倍派関係者)
2005年3月9日に共同通信は「パーティー券収入裏金化」という記事を配信していた。そこでは「昨年4月に開催したパーティーの場合、会長の森喜朗前首相ら森派幹部が都内ホテルの一室に若手議員を呼び、200万円のいわゆる「氷代」とともに、パーティー券の販売数に応じて上乗せしたカネを手渡した」と、今回と同じキックバックの構図が報じられていたのである。
清和会の5人衆が裏金問題で要職を追われ、復帰するにはまだ時間がかかる。そこで、森喜朗の悪だくみはこうだというのである。
森が期待を寄せるのは、福田赳夫のDNAを受け継いでいる福田達夫元総務会長(57)だという。最近の森は、
「今後は、達夫君を中心にまとめればいい。彼には若手の面倒を見とくように言ってあるから」。
中堅議員は福田を中心に、衆院の一部は萩生田や西村、参院は世耕を軸に、安倍派内に小グループをいくつもつくって、事実上、派閥を復活し、森が影響力を保持し続けるということだそうである。
老人ホームに入っている人間がそんなことまで考えるのかとは思うが、森は自分の力がなくなれば、誰かがリークして検察に捕まるかもしれないと怯えているのではないか。
危ない橋を渡りながら、塀の向こう側に落ちなかった森だったが、人生の最後に塀の向こう側に落ちるかもしれない。考えてみれば、森は夜も眠れないのかもしれない。
さて今週の最後は、茂木敏充幹事長の実にセコ~イ話。
幹事長といえば、党内で最高の地位である。その幹事長が莫大なカネを規制が緩い政治団体に移していた。
その上、自分の昼飯まで政治資金で払っていたというのでは、国民は怒るぜ!
新潮で社会部デスクがこう話している。
「2009年から22年の間で、茂木氏の資金管理団体『茂木敏充政策研究会』から政治団体『茂木敏充後援会総連合会』に総額4億4590万円の資金が移動していることが明らかになったのです」
何が問題なのだろうか。
「資金管理団体は『国会議員関係政治団体』に該当し、人件費を除く1万円超の支出について、使途を政治資金収支報告書に記載するよう義務づけられています。一方で、後援会は『その他の政治団体』に当たるため、支出の公開基準が緩く、5万円以上の政治活動費だけを公開すればよい。結果、この14年間で後援会の支出のうち、実に約94%が使途不明になっています」
そこで新潮が改めて過去に情報公開請求で取得した17~19年分の「茂木敏充政策研究会」の少額領収書を精査したという。
すると、牛丼チェーンの「吉野家」での480円の支出(19年3月6日)やカレーチェーンの「カレーハウスCoCo壱番屋」での2114円の支出(19年7月12日)に代表されるように、およそ政治活動と思えない、私的な飲食ではないかと疑わざるを得ないものが目立つというのである。
特に目に留まるのは、カレー屋やマーボー豆腐専門店などの辛いものを提供する店の多さだという。
自民党関係者が苦笑いしながらこう話している。
「茂木氏は辛いものが本当に大好きなのでしょう」
だが、問題はそれだけに留まらないという。
3年間総計410枚の少額領収書のうち、実に155枚の宛名が各店舗での手書きではなく、「茂木敏充政策研究会」という同一のハンコを捺されたものなのだという。
領収書に出てくるカレー店の店長は次のように話している。
「我々は基本的に、領収書は手書きで書きます。店舗でお客様のハンコを用意して、こういう風に捺すはずがない。それに、これを見ると、但し書きの『飲食代』という文字もハンコで捺していますよね」
私も現役時代に経験があるが、店から白紙の領収書をもらって、手書きで金額を記入する。
しかし、それがあまり多くなると、経理の目に留まり、これはどういうことかと問い詰め
られる。冷や汗をかいたことが何度もあった。
しかし、自民党幹事長がいくら辛い物を好きだといっても、ポケットマネーではなく、還流させた政治資金で飯を食うというのはな~。セコすぎるぞ茂木!(文中敬称略)
【巻末付録】
今週はポストだけ。
「産婦人科の名医が自ら手術を受けた! 女性器整形手術で『名医、名器になる』」
「緊急撮! 吉田莉々加 チョメチョメすぎる9頭身」
袋とじ「どこからみても、可憐。渚恋生」袋とじ「長浜みつり 神ギャル、見つけた!」
渚恋生(なぎさこいき)いいね! 可憐にもほどがある。